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重賞2勝コスモファントム死す 芝ダート障害の“三刀流”で引退後は金沢大で活躍

  • 2023年07月20日(木) 18時43分
 11年に中山金杯中日新聞杯を制したコスモファントムが18日夜、金沢大学で腸ねん転のため死んだ。16歳だった。

 金沢大学の馬術部は20日、ツイッターを更新。「当馬術部で繋養しておりました、コスモファントム号が7月18日の深夜、腸捻転のため亡くなりました。16歳でした。長年当部を支えた彼に敬意と感謝を表すると共に、ご冥福をお祈りします」と悼んだ。

 コスモファントム父Stephen Got Even母Southern House、母の父Paris Houseの米国産馬。現役時代は栗東・宮徹厩舎に所属して33戦5勝。芝とダートの“二刀流”で歩み、2歳時はラジオNIKKEI杯2歳S、3歳時は京都新聞杯ジャパンダートダービー中日新聞杯で2着となるなど惜敗が続いたが、4歳初戦の中山金杯で重賞初制覇。年末の中日新聞杯で2つ目のタイトルを獲得した。7歳時には障害に転向。ラストランとなった障害未勝利を制し、芝、ダート、障害の全てで勝利を挙げている。

 現役引退後は金沢大学で乗馬として活躍。金沢大学馬術部は「競走馬として重賞を2勝するなど活躍し、引退後は9年間当馬術部に在籍しました。中部学生大会中障害個人優勝を含む4度の全日学出場など大きな成績をのこし、当部のエースとして活躍しました。2年ほど前に蹄葉炎を患いましたが、部員の献身的な努力もあり完治し、今年の春、競技に復帰しました。しかし、18日の夕方頃より仙痛の症状が見られ、獣医師とともに治療を続けておりましたが、改善が見られず、23時頃、多くの部員に見守られながら静かに息を引き取りました」と伝えた。

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