「
サンタアニタトロフィー・S3」(2日、大井)
止まらない、止まらない。逃げた2番人気の
シュアゲイト(牡6歳、大井・坂井英)が、ハンデ最軽量を生かして重賞初制覇。「
日本テレビ盃・Jpn2」(9月27日・船橋)の優先出走権をゲットした。4馬身差の2着に9番人気
ピュアオーシャン、3着には後方から伸びた4番人気の
タイムフライヤーが入った。1番人気の3歳馬
ヒーローコールは10着。
重賞初挑戦でも自分の
スタイルは崩さなかった。抜群のスタートからハナを切った51・5キロのハンデ最軽量
シュアゲイトが、歴戦のつわもの相手に堂々の逃げを展開。3、4コーナーで後続との差を広げにかかると、直線に入っても脚色は衰えず。上がりもメンバー最速タイでまとめて、2着に4馬身差の完勝だ。
高知在籍時から数えて9連勝。JRA1勝馬が見事に
地方競馬で覚醒した。デビュー28年目の
達城龍次にとってもうれしい重賞初制覇だ。「これまで勝てなかった自分の未熟さが浮き彫りになりました」と照れたが「3、4コーナーの手応えも良かったし、このまま行けば1着でゴールできると思っていた。まだまだ連勝を伸ばしていきたい」と静かにほほ笑んだ。
管理する
坂井英光師も一昨年4月の開業以来初のタイトル。「龍も頑張っていたし、できれば一緒に(重賞を)勝ちたかった」と喜んだ。
これで夏休み。トレーナーは「まだ条件クラスの馬。もっともっと賞金を重ねて、またこの大舞台に戻ってきたい」と
メモリアルVに酔いしれていた。
提供:デイリースポーツ