◆第58回
関屋記念・G3(8月13日、新潟競馬場・芝1600メートル)
第58回
関屋記念・G3(13日、新潟)はルメールとのコンビで重賞初挑戦初制覇を見据える
エターナルタイムに注目した。
母譲りの素質が花開く時が来た。前走の多摩川Sを制してオープン入りしたばかりの
エターナルタイムは、重賞初挑戦でもひけをとらない。
母マジックタイムは16年のダービー卿CTの勝ち馬で、同年の当レースでも3着に好走した実績馬だ。母子ともに手綱を執ったルメールは「乗りやすい馬でスピードもある」と分析した後に「絶対に重賞でいける」と、おなじみの言い回し。好勝負への手応えを隠さない。
体質の弱さなどがあってキャリアは7戦にとどまるが、名手は3歳2月の新馬戦(3着)をはじめ、前走を含めて過去4度(3勝)もコンビを組んできた。「すごくいい瞬発力があります。だんだんよくなってきたね。体もパワーアップして大人になった」と、母と重なる非凡な決め手を褒めちぎるほどだ。
親子ともに管理する中川調教師も、母以上の器という期待を持っている。「お母さんはゲートが遅かったけど、こっちは速いし、しまい必ず脚を使ってくれる。お母さんよりも競馬は組み立てやすい」と、センスの良さに太鼓判を押す。
ルメールが夏の新潟に参戦するのは、
スカイグルーヴで挑んだ昨年の
関屋記念(4着)週の土日以来だが、過去3年で30鞍に騎乗して7勝、連対率50%と圧巻の数字をマークしている。「新潟の速いスピード競馬は合う。でも、どこでも大丈夫だと思う。楽しみです」ときっぱり。自信たっぷりな勝負気配を胸に“母超え”へ導く。(坂本 達洋)
スポーツ報知