スマートフォン版へ

【星雲賞予想】3歳短距離路線に新たな重賞 サワヤカローズの素質に期待

  • 2023年08月14日(月) 19時00分
 客足が伸びるお盆の開催とあって、各地方競馬場では、レースはもちろん、イベントにも熱が入っている。そこを直撃しそうな台風7号には、まさに戦々恐々である。当然、競馬以外でも人の移動が多い時期だけに、影響が小さくなることを願うばかりだ。

 かくいうホッカイドウ競馬も、今週はダートグレードを含んだ重賞3本立て。まず始めは、3歳短距離重賞の星雲賞である。昨年までは古馬のマイル重賞だったのだが、重賞体系の見直しにより、ガラッと条件が変わった。来年から北海道スプリントCが3歳限定戦になることもあり、3冠競走のみだった3歳重賞戦線に、新たな路線が加わることになったわけだ。

 一般条件に格付けされた3歳馬が次々に古馬を圧倒しているように、今年の3歳世代はハイレベルである。今回は少頭数ながら、伸び盛りの馬たちが顔を揃えた。なかでも最も勢いがあるのは、目下6連勝中のブリックロードだろう。そのすべてがスピードを生かした逃げ切りで、自分でレースを作れるのが大きな強み。同型馬が手薄な今回も、その強みをフルに発揮できそうである。

 ブリックロードが今年になって頭角を現したのに対し、サワヤカローズは2歳時から重賞に出走し、強敵と鎬を削ってきた。気性の若さを度々覗かせながらではあったが、エーデルワイス賞では地方馬最先着の4着に健闘しているのだから、素質は一級品である。揉まれるのは避けたい馬だから、少頭数は歓迎材料。今年は小野楓馬騎手を主戦に迎え、継続騎乗で癖を掴んでもらっている点も好感が持てる。筆者はこの馬の重賞経験を上に見て本命視した。

 他のメンバーも甲乙つけ難いが、穴ならサルトアンヘルだろうか。牝馬重賞路線では思うような結果が出なかったが、久々の1200m戦だった前走の末脚には見どころがあった。全3勝はすべて短距離戦であり、路線変更が吉と出る可能性は十分にある。先行してしぶといシーサーペント、芝挑戦を糧に巻き返しを期すジョルジュにも、マークが必要だろう。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

いま読まれています

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す