「
セントウルS・G2」(10日、阪神)
ひと夏を越して一段と成長を遂げた
ビッグシーザーが、古馬一蹴で秋のひのき舞台へと歩を進める。
22年9月に未勝利を卒業すると、続く
福島2歳Sから
マーガレットSまでオープン3連勝。葵Sこそ3着に敗れたが、西園正師が「勝ち馬を追い掛けて、2着馬にはうまく差されただけ。競馬としては悪くない内容だった」と語るように、正攻法の競馬を思えば負けて強しの内容だった。
約3カ月半ぶりの実戦となる今回。以前の栗東坂路中心の調整から、CWでの調整も取り入れた。指揮官は「身のこなしを良くしたくてね。しっかり体を使えてきた」と期待通りの効果を実感する。
1週前追い切りでは幸を背に3頭併せ。外から追走し、しまいは鋭く伸びて6F82秒0-37秒1-1F11秒3で最先着した。2週前には6F77秒1の超抜時計をたたき出しており、「動きは良かったし、仕上がりは文句なし。順調だね」と手応えをにじませる。
指揮官も力が入る一戦だ。13年にここを勝った
ハクサンムーンは、続く
スプリンターズSで2着。その後、14、15年と2度挑戦するも手は届かなかった。「ここを何とか勝ってほしい。そして
ハクサンムーンの忘れ物を取りに行きたい」。厩舎の悲願をかなえるためにも、ここは負けられない。
提供:デイリースポーツ