◆第37回
セントウルS・G2(9月10日、阪神・芝1200メートル)
3重賞を含む秋競馬開幕週の出走馬が7日、確定した。第37回
セントウルS・G2(10日、阪神)の
ディヴィナシオンでサマージョッキーズシリーズ初制覇に挑むのが
団野大成騎手(23)=栗東・斉藤崇厩舎=。
高松宮記念・G1を勝利するなど飛躍の一年を過ごす23歳は、同期の岩田望らの活躍も刺激に「取りたいです」と逆転でのタイトル獲得に意気込んだ。
暑い暑い夏を、最高の形で締めくくる。
CBC賞、
北九州記念を勝った団野は、現在サマージョッキーズシリーズ3位。
セントウルS1着なら、2位以下の騎手の成績にかかわらず優勝する。「取りたいですね。どこかで目立ちたいです」と気合を込めた。
3月に
高松宮記念でG1初制覇。飛躍の足がかりが、騎乗
スタイルの変化だ。2月から横山武のトレーナーに師事し、重心を後ろに置くように意識。「馬のアクションが違いますね」と効果を実感する。さらに同期の岩田望や斎藤も今夏重賞を勝ち、関東では菅原明が活躍。「刺激にはなりますね」と奮起の材料には事欠かない。
今回の相棒
ディヴィナシオンとは先週コンタクトを取り、栗東・坂路で51秒3。「頭が高い」と課題を挙げつつも、「しまいは脚を使えるので、レースでも気を付けて乗りたい」とイメージを描く。自身は騎乗しなかったが、この日の最終追いでは機敏に同53秒9―12秒1をマーク。青木助手は「先週の日曜より感触は良かったです」と手応えを示す。
オールカマーでは、自厩舎のG1馬
ジェラルディーナへの騎乗が決定。「結果をどこかで出したいですね。夏の成績は悪くなかったので、秋も流れに乗っていけたら」。シリーズ最終戦で躍動し、実りの秋へつなげる。(水納 愛美)
◆サマージョッキーズシリーズ優勝者の行方 全15戦中13戦が行われ、川田が28ポイントで首位。残すは10日に行われる2レースで、
セントウルS(1着12ポイント)と
京成杯AH(1着10ポイント)の着順により最終結果が決まる。現時点で優勝の可能性があるのは川田(今週は韓国で騎乗予定)、西村淳、団野、松山、浜中、幸。
スポーツ報知