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【京成杯AH予想】荒れるハンデ戦も今年は前例ない構成に? 過去好走パターンの人気薄馬条件とは?

  • 2023年09月10日(日) 07時35分
 今週からは開催替わって「中山・阪神」2場の秋競馬がスタートする。

 日曜日重賞はふたつ。中山競馬場ではGIII・京成杯AH(中山・芝1600m)、阪神競馬場ではGII・セントウルS(阪神・芝1200m)が行われる。

 ここのところ3年連続で中京競馬場開催だったセントウルSは久しぶりの阪神開催。ということで今週は京成杯AHをピックアップ。過去10年データを使って馬券のヒントを導きだしていこう(注・14年の京成杯AHは新潟競馬場開催です)。

1.上位人気馬は不振!?

 まずは、いつものように上位人気馬のチェックから。

 京成杯AHの1番人気馬は、過去10年で4勝。これだけ見ると不振とはいえないようだが、成績は【4-0-1-5】。半分の年で馬券圏内になれていない。しかも2着なし。馬券軸としては信用性高いとはいえない。

 ちなみに2番人気馬は【1-1-2-6】でここ4年間はすべて馬券圏外。3番人気馬も【1-2-0-7】の連対率30パーセントでこちらも芳しくない。これ以外で勝っている馬は、4番人気が2勝、7番人気が1勝、13番人気が1勝。アタマは4番人気馬までの馬で8勝ということになるわけだが、軸馬から決めづらいレースということができる。

2.近4年は2ケタ馬絡んでの波乱続き!?

 18年には上位3番人気だけで決着したこともある京成杯AH

 しかしそれ以降は、毎年2ケタ人気馬が馬券に絡んでの荒れ傾向が続いている。

 19年10番人気3着。20年13番人気3着。21年12番人気2着。22年12番人気2着という人気薄が馬券に割り込むのだ。17年以前も11番人気2回、13番人気1回が馬券になっているので、過去10年で延べ7頭が絡んでいることになる。

 これらの馬の共通点は、すべて人気10〜13番人気。ハンデ範囲は53〜57キロと幅広いが、過去4年では55〜56キロの範囲の人気薄馬が当てはまる。それらは前走着順が6着以下の凡走タイプばかり。大きく馬券を狙うならば、前走着順には目をつぶるくらいのほうがいいのだろう。しかし今年は過去10年でも最少頭数の11頭立てになってしまった。2ケタ人気馬の躍進は難しいのかも…。

3.枠順に有利不利なし?

 昨年は外目7枠2頭でのワンツー決着。3着も8枠の馬で、外目だけの馬券決着だった。しかしそれ以前は6年連続で2枠までの馬が馬券に絡んでいたりするレース。全体を通じてみると、枠順の出目はほぼ均一。枠順による有利不利は見受けられない。

4.最重量ハンデ馬は黄色信号?

 過去10年、トップハンデ馬は57〜58.5キロ(のべ12頭)に収まっている。

 しかしこれらの馬たちで勝利している馬はいない。最高着順で13年2着だったダノンシャーク(58キロ・2番人気)。あとは16年3着ダノンプラチナ(58キロ・2番人気)くらい。なぜか57キロのトップハンデ馬は好走できていない。

 今年、最重量ハンデは59キロのソウルラッシュ。過去10年では前例のない斤量となった。前例ないハンデでの好走はあるのかどうか…。

 一方の最軽量ハンデ馬は、過去10年で50〜53キロ以内(のべ18頭)に収まっている。しかしこちらは2勝、2着も2回ある。馬券圏内になっている4頭はすべて52か53キロ。最軽量ハンデで狙うならばこのゾーンだろう。今年当てはまるのは52キロのトーセンローリエ。一方、今年は51キロのグラニットが最軽量。この斤量での好走馬は過去10年ではいないのだが…。

5.逃げ馬優勢になりつつある?

 中山競馬場は秋の開催初週でもある。

 芝状態が綺麗ならば先行有利ともいわれるが、確かに近4年の京成杯AHは逃げた馬が4年連続で連対している。一昨年の12番人気コントラチェックは距離延長だが積極的に先行。中山芝でそれまで4勝している好相性もあってか2着に残った。昨年もやはり12番人気ミッキーブリランテが、出遅れながら途中からハナに立っての粘り込み2着。人気薄馬勢は積極策が功を奏している。

 今年、逃げそうなタイプとしてはハンデ最軽量のグラニット、さらにはシャイニーロックあたり。人気薄一発ならばこの両頭に期待となるが…。

(netkeiba編集部)

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