競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週から秋競馬が始まりましたが、暑い日が続き、体感的にはまだ夏の感覚です。それでも夏の出張が終わり、疲れ方はいくらかマシになってきたように思います。
9日の阪神競馬では
高橋亮厩舎が2歳戦2勝の活躍を見せました。未勝利戦(芝1400m・牝馬限定)は1番人気の
バウンシーステップが直線で外へ持ち出すと、メンバー最速の上がり3F34秒0の鋭い脚を繰り出してV。待望の初勝利を決めた。師は「これまで強い相手と走っていたからね。まだゲートが不安定だけど、最後は本当にいい脚を使ってくれた」と安どの表情を見せていた。新馬戦(4着)の勝ち馬
ショウナンマヌエラは続く新潟2歳Sで2着。2戦目(2着)の勝ち馬
シカゴスティングは
フェニックス賞を連勝。前2走は相手が悪かったが、3戦目できっちりと結果を出した。今後について師は「まずはゲート練習をしてから。それからの話だけど、
りんどう賞(10月9日・京都、芝1400m)、ファンタジーS(11月4日・京都、芝1400m)あたりを目指していければ」と展望を語った。
新馬戦(ダート1800m)を逃げ切った
メイショウキルギス(牡)はレース後に骨折が判明。「いい走りだった。よく頑張ってくれた」と愛馬をねぎらった。
10日の阪神未勝利戦(ダート1800m)は
アンデスクイーンの子
アンデスビエント(牝、西園正)が2着に2馬身半差をつけて逃げ切りV。師は「初戦は外々を回るロスが大きかった。スムーズなら勝っていたと思う」と新馬戦Vを飾れず悔しがっていたが、今回については「2着の
オーシンスキャットも強かったけど、逃げて上がり3Fは(メンバー最速の)38秒8。文句なしの内容だった」と能力の高さを見せつけた勝ちっぷりに目を細めた。今後は放牧に出して、成長を促す予定。
次週の注目新馬は23日の阪神新馬戦(ダート1400m)を予定している
プレヴィスト(牝、池添、父
デクラレーションオブウォー、
母ジェラスキャット)。全兄
デュードヴァンは昨年に美浦の加藤征厩舎から池添厩舎へ転厩後、オープンの
阿蘇S(小倉ダート1700m)を勝利。ダートで息の長い活躍が見込める血統背景だ。1週前の13日は松山Jを背に栗東CWで年長馬と3頭併せ。直線は外
エアファンディタ(6歳オープン)、内
プレミアムスマイル(4歳3勝クラス)の間に入り、最後まで食らいついて併入。6F82秒8-38秒1-11秒9をマークした。師は「水準の時計は出ていますし、いいと思います。牡馬っぽい体つきで、CWよりも(実戦の)ダートでよりいい走りをしてくれそうです。ゲートも普通には出ますし、楽しみです」と初陣Vを期待していた。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ