「
セントライト記念・G2」(18日、中山)
名手モレイラの完璧なエスコートに導かれ、2番人気
レーベンスティールが重賞初制覇を達成。鞍上は18年京都2歳S以来となるJRA重賞通算5勝目をマークした。断然の1番人気に推された
ソールオリエンスは、大外から追い上げるも及ばず2着。3着には3番人気
シャザーンが入り、この上位3頭が
菊花賞(10月22日・京都)への優先出走権を手にした。
借りはきっちり返した。2番人気の
レーベンスティールが重賞初制覇。昨年11月の新馬戦で首差屈した
ソールオリエンスとの再戦を制し、見事リベンジに成功した。初コンビでVに導いたモレイラは「調教に乗った時からいい馬だと感じていたので、自信を持って競馬をしたかった。素晴らしい勝ち方だ」と、18年京都2歳S(
クラージュゲリエ)以来のJRA重賞タイトル奪取に笑みを浮かべた。
スタート直後はやや行きたがる面を見せたが、ガッチリと抑えて道中は7番手のインを追走。勝負どころの3角で外に持ち出し、左ステッキ一発でエンジン点火。メンバー最速の脚で鮮やかに突き抜け、
皐月賞馬の猛追を難なく退けた。
あまたの名馬の背中を知る名手が「“特別な馬”になる可能性が非常に高い。G1馬になるチャンスがある」と最大級の賛辞。また、田中博師も「これだけのメンバー相手に、これだけのパフォーマンスを見せてくれた。自信がつきました」と満足そうに笑った。
ラスト1冠への挑戦権は得た。(有)キャロットファームの秋田博章代表は「一生懸命に走ったので、レース後の様子を見てから」と明言は避けつつも、「母系に
トウカイテイオーや
リアルシャダイがいるところを見ても、距離は十分持つでしょうね」と言葉に含みを持たせた。参戦か、それとも別路線か-。夏を越えて現れた“真打ち”の動向に注目が集まる。
提供:デイリースポーツ