20日(水)、不良馬場の
浦和競馬場で行われたダート
グレード競走の第34回テレ玉杯
オーバルスプリント(JpnIII・ダート1400m)は、1番人気の
ドライスタウト(
戸崎圭太騎手騎乗)が、道中3番手を追走し3・4コーナー中間で早めに先頭に並びかけると、最後の直線で
スマイルウィ(船橋)との追い比べから抜け出して2021年の交流JpnI・
全日本2歳優駿以来となる重賞2勝目を挙げた。勝ち時計は1分25秒7。
3/4馬身差の2着は2番人気の
スマイルウィ、さらに3馬身差の3着が3番人気の
オーロラテソーロ(
JRA)だった。
勝った
ドライスタウトは
父シニスターミニスター、
母マストバイアイテム(
その父アフリート)という血統の4歳牡馬で、
JRA栗東・
牧浦充徳調教師の管理馬。通算成績は9戦5勝(うち地方4戦2勝)。
<レース後の関係者コメント>
1着
ドライスタウト 戸崎圭太騎手「能力があるのはわかっていましたので、本当にリズム良くいければ良いなと、そこだけ気をつけていきました。スタートもしっかり出てくれましたし、先行力もある馬なので、こういう形が一番良いかなと思ってイメージ通りに行けたかなと思います」
(最後の直線は、たたき合いの一騎打ちでした)
「向こうの馬も力がある馬で、一騎打ちになりましたが、僕の方も手ごたえが良かったのでしっかり交わしてくれるだろうと願って追っていました。この馬にはずっと乗せていただいて、なかなか、少し勝ち切ることができなかったので、悔しい思いをしていたのですが、このように重賞をまた久しぶりに勝てたことをすごく嬉しく思います」
(最後に一言)
「本日はこのような悪天候の中、競馬場にお越しいただきまして誠にありがとうございます。
ドライスタウトも久しぶりに重賞を勝ちまして、また勢いに乗って良い走りを見せてくれると思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。今日はどうもありがとうございました」
牧浦充徳調教師
「久々のレースでしたが、中間、猛暑もあって途中で夏負けするところがあって、そこを乗り越えて今日まで持って来られました。決して万全ではなかったのですが、いい走りをしてくれました」
(レース前に)
「大雨が降りましたし、ある程度前めで積極的に運ぼうとはジョッキーと話していました。3番手の外で運んで、しっかり最後まで脚を使ってくれました。大型馬でトビが大きく、ゆったりした馬なので、正直浦和のような小回りはどうかなと思っていたのですが、こなしてくれたので今後の選択肢が広がりました」
(今後は)
「状態的にしんどい所があった中でここまで来ましたし、状態次第ではありますが、順調であれば
南部杯や
武蔵野Sを考えたいなと思います。さらなる活躍を期待できると思いますから、今後も応援よろしくお願いします」
2着
スマイルウィ 吉原寛人騎手「イメージした通りの競馬は出来ましたが、下(馬場)を気にしたのか、普段ならもう少しハミを取ってくれるのですが......。流れも速かったですし、取り切れないまま3・4コーナーに入ってしまいました。そこで引き離しましたが、セーフティーリードが足りませんでした。やめてはいませんが、ジリジリになってしまいました」
3着
オーロラテソーロ 川田将雅騎手「1400mでもしっかりした走りが出来ましたし、この馬の全力の走りをしてくれました」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI