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【瑞穂賞予想】前哨戦でこそ狙えるイダペガサス 更なる距離延長での前進に期待

  • 2023年09月27日(水) 18時00分
 道営記念まであと約一ヶ月。出走が想定されるメンバーは、エルムSで5着に入るなど成長顕著なシルトプレ、3歳三冠を達成したベルピット、南関東から転入後連勝中の古豪アナザートゥルースなど、実に多彩である。今週行われる瑞穂賞は、そこに向けた最後のステップ重賞だ。先の3頭はここには出走しないものの、虎視眈々と王座を狙う実績馬たちが顔を揃えており、大一番を占う上で見逃せないレースとなっている。

 なかでも注目度が高いのは、サンビュートハセノパイロだろう。前者は言わずと知れた昨年のチャンピオンで、今年も実力は健在だ。後者は3連勝で6月の赤レンガ記念を優勝し、東京ダービー馬の完全復活を知らしめた。実績や今季の成績を総合して考えると、やはりこの2頭には相応の評価が必要だ。ただ、両者とも、今回の1800mより本番の2000mの方が合うタイプであり、夏場を休みに充てたローテーションも含め、あくまでも前哨戦の位置づけである。そういった観点で、あえて他の馬から狙うのもアリだろう。

 例えば、前走マイルの旭岳賞を勝利したイダペガサス。短距離路線を長く歩んできた馬であり、昨年は1200mで重賞も勝っているのだが、今年はエンジンの掛かりが遅いケースが多く見られた。それを踏まえた距離延長がうまくマッチしたのが前走で、適性が変化してきたと考えれば、1800mで前走同様のパフォーマンスができて不思議はない。

 今季は4月の1勝のみに留まっているエンリルも、今回は展開面から狙いが立つ。赤レンガ記念は2000mが堪えた印象で、前走はスタートの落馬で参考外。ここは人気馬の多くが差し馬タイプであり、ノーマークで逃げられるアドバンテージは大きいはずである。

 昨年の覇者であるドテライヤツや、自在性を武器に相手なりに走るスコルピウスなども、押さえておきたい実力馬だ。道営記念を見据える馬を尊重しつつ、馬券作戦的には、前哨戦でこそ狙える馬を探すレースである。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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