スマートフォン版へ

【スプリンターズS】ママコチャ G1初V スプリント女王襲名 池江厩舎は連覇

スポニチ
  • 2023年10月02日(月) 05時30分
 秋のG1シリーズ開幕を告げる「第57回スプリンターズS」が1日、中山競馬場で行われ、“白毛一族”ママコチャ(牝4=池江)が押し切ってG1初挑戦初制覇を飾った。管理する池江泰寿師(54)は、昨年のジャンダルムに続き連覇。鞍上の川田将雅(37)は、18年ファインニードル以来5年ぶり2度目の戴冠となった。

 白毛一族。だけど白くない。鹿毛馬ママコチャが、姉ソダシも走ったことのない電撃6F戦で輝いた。G1初挑戦初勝利という華々しい大舞台デビューを飾った愛馬に池江師は「姉のイメージと重なる部分はありましたね。ソダシの妹としても人気がありましたが、やっとファンの皆さんに恩返しできました」と頬を緩めた。

 ジャスパークローネが二の脚を生かしてハナを奪取。2番手は内から押して出て行ったテイエムスパーダ。好スタートを切ったママコチャは、その2頭を見ることができる好位集団を追走した。最初の3Fは33秒3。最終週で時計のかかる馬場であることを考えれば速いペースだ。それでも川田は強気の騎乗。4角2番手まで追い上げると、直線半ばで逃げ粘るジャスパークローネを捉える。ゴール前、内からマッドクールが追い上げてきたが、この一族特有の粘り腰で鼻差しのいだ。

 テン乗りで好エスコートの川田は「レースを見ていていい馬だと思っていたし追い切りに乗って、これならチャンスがあると思える背中をしていました」と素質を評価。続けて「枠の並びが良かったし、この馬にはある程度いい形で進んで行きました。最後は際どくなりましたが、なんとか粘ってくれと思っていました」とレースを振り返った。

 ここまでマイルを中心に出走。前走の北九州記念(2着)で初めてスプリント戦を使ったが「(マイルG13勝の)姉のこともあって距離適性をなかなかつかめていませんでした。もう少し早くこの距離を使っていたら、もっと早く重賞を制覇できていたかな」と池江師は苦笑い。それでも「しっかり我慢させることを教え込んだことが、この結果につながったかな」とプラスに捉えた。

 次走は未定。池江師は「スピードがあって持続力もある頭のいい子。1400メートルでも強烈な勝ち方をしているし、選択肢は狭めたくないので慎重に考えます」と今後を見据える。川田が「レースを覚えさせたらもっといい競馬ができます」と話す、伸びしろ十分の4歳牝馬。色ではなく実力で、スプリント界のアイドル街道を歩む。 

 ママコチャ 父クロフネ 母ブチコ(母の父キングカメハメハ)19年4月5日生まれ 牝4歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績13戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金2億8444万9000円 馬名の由来はインカ神話の海の女神

スポニチ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す