08年の
ジャパンCを制した
スクリーンヒーローが種牡馬を引退することが決まった。10日、繋養先のレックススタッドがホームページで退厩を発表した。
同馬は
父グラスワンダー、
母ランニングヒロイン、母の
父サンデーサイレンスという血統。祖母は重賞4勝を挙げた名牝
ダイナアクトレスで、重賞ウイナーの
ステージチャンプや
プライムステージなど、近親には活躍馬が多数いる。
06年11月に東京競馬場の2歳新馬戦でデビュー。単勝239.3倍の13番人気という低評価を覆して4着に健闘すると、デビュー3戦目となった07年1月の3歳未勝利戦で初白星。同年2月の3歳500万下で2勝目、08年8月の
支笏湖特別で3勝目と順調に勝ち星を積み重ねていった。
準OP昇級後は
札幌日経OPと
オクトーバーSで連続2着に好走し、同年11月の
アルゼンチン共和国杯を格上挑戦で制覇。続く
ジャパンCは単勝41倍の9番人気と伏兵の一角にすぎなかったが、
ディープスカイや
ウオッカらを下してGIタイトルを手にした。
その後も活躍を続けたが、09年の
ジャパンC後に屈腱炎を発症したため引退、種牡馬入り。父としては
モーリス、
ゴールドアクター、
ウインマリリンと3頭のGI馬を送り出した。今後は生まれ故郷の社台ファームで余生を送る予定。現役時代の通算成績は23戦5勝(うち重賞2勝)。