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秋華賞追い切り(11日、栗東トレセン)
新星誕生をはっきり印象づけた。
マスクトディーヴァは栗東・坂路で軽く気合を付けられる程度。それでも14秒7―14秒4―13秒3―12秒1と、見事な加速ラップを刻んだ。辻野調教師は「時計は軽すぎず重すぎず。
バランスも、成長とともに改善が見受けられた」とうなずいた。
ローズSでは、芝1800メートルの日本レコードを0秒8も更新する衝撃V。打倒
リバティアイランドに向け、引き続き騎乗する岩田望は「対抗できるようなタイムを出したし、チャンスはあるんじゃないか」と手応えを隠さない。「自分の競馬をしたら、張り合えるだけの脚を持っていると思う」。普段から大言壮語を吐くタイプではないからこそ、説得力が増す。
激走後の反動がカギだが、辻野師は「思いのほか疲れはなく、むしろ実が入ってきたかな」と、かえって上昇を実感する。
オークスの頃はまだ1勝馬。指揮官は「春はテレビ越しに『すごい馬だな』と見てるだけの立場だった。牝馬3冠の最後に一緒に走れるのは光栄」と率直に明かした。「想像を超えてきている」。女王との初対戦に、胸を張って臨める態勢だ。(水納)
スポーツ報知