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牝馬三冠馬6頭を振り返る リバティアイランドも名を刻むか

  • 2023年10月14日(土) 20時30分
 10月15日(日)に京都競馬場で行われる秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)。最後の一冠獲得を目指す精鋭18頭が揃ったが、なんといっても注目は“牝馬三冠”がかかるリバティアイランド(牝3、栗東・中内田充正厩舎)だろう。

 ここを勝てば史上7頭目の快挙。桜花賞では上がり32.9の豪脚を繰り出して勝利し、オークスを6馬身差で制した。同世代の牝馬では一枚力が抜けている印象で、“偉業”への期待大。本稿ではせまる秋華賞を前にして、これまでに牝馬三冠馬に輝いた6頭を紹介する。

メジロラモーヌ 1986年

 三冠のトライアルにあたる報知杯4歳牝馬特別、サンスポ賞4歳牝馬特別、ローズSの3競走も制覇。三冠制覇を含め重賞6勝の偉業は「完全三冠」とも称された。美しい青鹿毛の馬体を持ち、見た目でもファンを魅了。繁殖牝馬として直仔から活躍馬は出なかったが、曾孫のグローリーヴェイズが香港G1を制している。

スティルインラブ 2003年

 チューリップ賞では2着だったが、本番の桜花賞では1馬身半差の快勝で、重賞初制覇をGIの舞台で飾った。続くオークスではアドマイヤグルーヴが圧倒的支持を集めたが、結果は1.1/4馬身差の完勝。秋初戦のローズSは5着に敗れるも、秋華賞できっちり巻き返した。三冠全てが2番人気での勝利だった。

アパパネ 2010年

 3歳時はチューリップ賞から始動して2着に入り、桜花賞を半馬身差で制して阪神JFに続くGI・2勝目。オークスではサンテミリオンとの激しい叩き合いとなり、JRA・GI史上初となる1着同着となった。秋はローズSで4着に敗れたが、秋華賞は1番人気に応えて快勝。母としても秋華賞アカイトリノムスメを送り出している。

ジェンティルドンナ 2012年

 前哨戦のチューリップ賞は4着だったが、桜花賞を制して一冠目を飾ると、続くオークスでは5馬身差の圧勝。秋はローズSから始動し1馬身半差で快勝すると、秋華賞ではライバルヴィルシーナとの大接戦をハナ差制して3つ目の冠を手にした。古馬になってからも大活躍し、通算でGI・7勝を挙げた。

アーモンドアイ 2018年

 3歳春はシンザン記念から始動して、同レースを1.3/4馬身差で勝利して重賞初制覇。牝馬三冠戦線ではただただ圧巻の内容が続き、桜花賞を1.3/4馬身、オークスを2馬身、秋華賞を1馬身半差で完勝。その後も日本競馬を長くけん引し、20年のジャパンCで芝GI・9勝という日本記録を打ち立て引退した。

デアリングタクト 2020年

 エルフィンSを4馬身差で圧勝し、桜花賞では重馬場を苦にせず豪快な差し切り勝ち。オークスでは進路が無くなる場面がありながら半馬身差で制し、秋華賞では他馬をねじ伏せるように大外から差し切った。史上初となる“無敗で牝馬三冠”を達成。その後も活躍を続けていたが、今月6日に引退が発表された。

 奇しくもデアリングタクトの引退が発表された直後、リバティアイランドが牝馬三冠に挑む。バトンを受け継ぎ偉業達成か。それとも他馬の台頭があるのか。発走予定日時は15日(日)の15時40分。歴史的瞬間をしっかり見届けたい。

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