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【エーデルワイス賞予想】今年はかなりの混戦ムード 快速馬多数の中で注目したい一頭

  • 2023年10月31日(火) 18時00分
 ダートグレード競走は数あれど、地方勢優勢の傾向がはっきりと現れているのはこのエーデルワイス賞くらいのものだ。昨年こそJRA勢のワンツースリーだったが、優勝候補筆頭であった地元馬が競走中止した影響も大きく、これはかなり稀なケースである。ポテンシャルは互角としても、経験値と地の利でアドバンテージがある地元馬を上位に見立てるのがベターだ。

 地元馬のレベルは例年通りに高い。ただ、今年は確たる中心馬が不在である。ここに出ていれば問答無用の本命馬だったであろう、フルールCの勝ち馬ヨシノヒローインが戦線離脱してしまったからだ。これにより、戦況はかなり混戦ムードとなっている。

 筆者は、脚質転換で再起を果たしたモズミギカタアガリに注目した。瞬発力に秀でたタイプなのだが、気が勝った性格で、どこでスイッチを入れるかが鍵の馬である。札幌クローバー賞、2走前フローラルCでは、スタートでスイッチを入れて逃げる競馬をしたのが裏目に出てしまった。それを踏まえ、最後の直線まで力を温存する形を取った前走の内容が優秀である。快速馬多数の今回は、その末脚がフルに生きる展開ではなかろうか。

 スティールマジックモノノフブラックの2頭は、牡馬混合重賞での連対歴が評価の対象になる。前者は世代最初の重賞・栄冠賞で2着と、早期から頭角を現していた。マイルの重賞で崩れたものの、1200mに戻した前走オープン戦を快勝し、改めてスプリンターとしての素質を示した。

 後者はイノセントC3着、ネクストスター門別2着を含め、オープンクラスでの4戦すべて3着以内という堅実派。相手なりに走れる点は混戦で強みになる。今回のメンバーで唯一の重賞ウィナーであるシシャモフレンド、重めの前走を叩いた上積みは大きいだろうライトヴェールにも、チャンスがありそうだ。

 JRA勢では、スカイキャンバスのスピードに注目だろう。今年の馬場は馬力を必要としないため、初ダートはあまり気にならない。揉まれず運べるかが最大の焦点だ。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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