第23回
ローレル賞・SIIが7日、
川崎競馬場の1600mで2歳牝馬14頭で争われる。過去には地方馬初の
JBCレディスクラシック・JpnI制覇を果たした
ララベル、
桜花賞・SI、
東京プリンセス賞・SIを制し南関牝馬二冠を達成した
ケラススヴィアなどを輩出した一流馬への登竜門だ。上位3頭に
東京2歳優駿牝馬・SI(12月31日、大井)への優先出走権が与えられる。
ミスカッレーラはデビューから2戦2勝。デビュー戦を大差勝ちし、中1週で出走した前走は4馬身差での快勝をした。どちらも、2番手追走から直線でさらに勢いをつけての圧勝で時計も優秀。スピードはもちろん、鞍上からの
ゴーサインへの反応が素早くレースセンスは抜群だ。半兄は今年の
フジノウェーブ記念・SIIIの覇者・
ギャルダルという血統背景も魅力だ。
門別から参戦する
アメリアハートは、ここまで8戦とキャリア豊富。すでに9月にマイル重賞、フ
ローラルCを勝っており、実績で同世代を一歩リードする存在だ。初の左回りだが、距離適性は証明済み。長距離輸送がクリアできれば手ごわい相手となることは間違いない。
デビュー3戦目の前走で初勝利を挙げたザオも注目の一頭。2番手追走から4コーナーで先頭に立つと直線は豪脚炸裂の独走態勢。グングン後続との差を広げて大差勝ちした。デビューからの2戦、2・4着時の勝ち馬は
グラッシーズマン、
ダテノショウグン。重賞ウィナーを相手に好走してきた能力が爆発した形だ。2走前は大井で、すでに遠征を経験している強みもあり、ここもチャンスは十分だ。
大井所属の
スピニングガールは、デビュー2連勝で挑んだ前走の
ゴールドジュニア・SIIIで3着。しまいの切れ、位置取り不問のセンスの良さと、同世代の中でも完成度は高い。初川崎、初の1600mも不安はない。牝馬同士の一戦で能力の高さを発揮する。
さらに、地元川崎からは前走、直線一気でここへの
トライアル、小町特別を制した
ウインアザレア、デビューから2連勝を決めた
テルオール、前走で初勝利を挙げ勢いに乗る
シアワセノヨカンもスタンバイ。
勝って来年の南関クラシック候補に名乗りを上げるのはどの馬か──。注目の一戦の火ぶたは20時10分に切られる。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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