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【道営スプリント予想】王者スティールペガサスに黄色信号 伏兵陣にも期待がかかる短距離路線の総決算

  • 2023年11月07日(火) 18時15分
 あれほど暑かった夏が嘘だったかのように、北海道日高では車のフロントガラスが凍りつく朝が増えてきた。今年のホッカイドウ競馬も、気づけばもうシーズンオフが間近である。

 開催ラストウィークである今週は、古馬各路線の頂点を決める2つの重賞が行われる。火曜日のメイン・道営スプリントは、その名の通り、今年の短距離王決定戦である。

 予想におけるポイントは、前哨戦であるウポポイオータムスプリントの結果をどう評価するかだ。当時は、今年の白砂にしては珍しく不良馬場にまで馬場が悪化し、比較的タイムも出やすい一日だったのだが、このレースの決着タイムは1分13秒7と、同日に行われたA級B級の混合戦よりも遅かった。

 そんな中、昨年の短距離王であり、今年の北海道スプリントカップでもJRA勢相手に3着に好走していた1番人気のスティールペガサスが、伸びを欠いてよもやの5着に終わってしまったのだった。

 決着タイムと各馬の結果を照らして、そのレースレベル自体を疑うのは必然だ。問題は、スティールペガサスが立ち直るかどうかである。主たる敗因は、陣営も気にかけていた、酷暑の中での遠征となったクラスターCの反動ということで納得がいく。

 その後の調整過程で、状態は好調時のものに近づいたとのことだから、走りも変わると見るのが無難だろう。ただ、肉体面は戻ったとして、前走の敗戦が精神面に影を落としているとしたら、100%のフルパフォーマンスが叶うとは限らない。そう考えると、他の多くの伏兵馬たちにも戴冠の可能性が見出せる。

 筆者は、久々の重賞挑戦となるリーチに最も可能性を感じた。昨年の門別再転入以降、ずっと裏街道を歩んできた形だが、そのなかで重賞好走馬と幾度も互角の戦いをしているのだから、ここで力負けはしない。自在に運べる脚質も、魅力のひとつである。

 切れ味で右に出るものはいないジャスパーシャインや、4頭出しで徹底抗戦を仕掛ける田中淳司厩舎の各馬にも、それぞれチャンスがあるだろう。スティールペガサスが王座防衛を果たすのか、それとも――。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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