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【京阪杯展望】時計が掛かり差し追い込みが決まりやすいレース

  • 2023年11月23日(木) 06時00分
 ジャパンCの熱戦冷めやらぬ京都最終12Rで開催される一戦。サマースプリントシリーズから続いたスプリント重賞路線がスプリンターズSで一段落し、それ以来初めての古馬1200m重賞ということで、翌年に向けた短距離路線の出発点とも考えられるレースだ。

1.時計が掛かる

 京都開催だった近10回で勝ち時計が1分8秒0を切ったのは2回だけ。阪神で行われた近3回に関しても、良馬場ながら2回は8秒台の決着となった。春先や夏場の高速馬場で活躍していた馬よりは、タフな馬場状態で良績の多い馬を重視したい。

2.差し追い込みが決まる

 タフな馬場状態になることで、差し追い込み馬の台頭が増える。18年は12番人気のナインテイルズが4角15番手から追い込んで2着、17年は14番人気のイッテツが4角12番手から追い込んで3着など伏兵の台頭もしばしば。

2.父サンデー系は当てにならない

 京都開催だった近10回で父がいわゆるサンデーサイレンス系だった馬は1勝だけ。人気しても凡走するケースが多く、18年は3番人気のディープインパクト産駒アレスバローズが10着、17年は1番人気のダイワメジャー産駒ソルヴェイグが9着、14年は1番人気のディープインパクト産駒レッドオーヴァルが9着に終わっている。

 キミワクイーンは今年の函館スプリントSで重賞初制覇。時計が掛かる馬場状態ながら、外からしぶとく伸びて差し切った。続くキーンランドCスプリンターズSは敗れているが、前者は1分10秒台になる特殊な馬場で、後者は相手が強かった。見直す余地は十分あり、ここで改めて期待したい。

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