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武豊騎手&ドウデュースが破ったジンクス…朝日杯FS覇者が日本ダービーを勝てなかった理由とは

  • 2023年12月12日(火) 19時15分
 朝日杯フューチュリティステークス(2歳牡牝・GI・芝1600m)はジンクスが多いレースだ。最も有名だったのは「武豊騎手が勝てない」。22回目の参戦となった2021年のドウデュースで初勝利を挙げたことは記憶に新しい。

 さらには勝ち馬と日本ダービーの相性が悪いことも知られている。かつて朝日杯3歳Sの名称だった80年代にはメリーナイスサクラチヨノオーが勝利。90年代には90年アイネスフウジン、92年ミホノブルボン、94年ナリタブライアンと出走機会3連勝もあったが、その後は14連敗。こちらもドウデュースが昨年の日本ダービーを制したことで連敗に終止符が打たれたものの、両レースの相関関係が弱いことは間違いない。

 では、朝日杯FSの勝ち馬はどうして日本ダービーを勝てないのだろうか。その最大の理由は、朝日杯FSの位置づけが変わってきたことにある。以前の2歳牡馬は距離適性に関係なく、朝日杯FSに向かうのが当たり前だったが、近年はNHKマイルCを目指す馬のステップレースという意味合いが強くなっている。

 一方、中距離路線はホープフルSが14年からGII、17年からGIに昇格、京都2歳Sが14年からGIIIに昇格、東京スポーツ杯2歳Sが21年からGIIになったように、整備が進んでいる。以前は3歳春になってからマイル路線とクラシック路線に分かれていたが、近年は2歳戦から棲み分けされているのだ。ここ10年の朝日杯FSの勝ち馬を見てもダノンプレミアムアドマイヤマーズなどマイラーがズラリ。これでは日本ダービーを勝てないのも無理はない。

 今年の出走馬を見渡しても、ジャンタルマンタルシュトラウスダノンマッキンリーなど、後に一流マイラーに育ちそうな素質馬が顔を揃えた。この中に来年のNHKマイルCの勝ち馬がいるのだろうか。はたまた予想を覆しクラシック路線で大活躍する馬も出てくるのだろうか、今後を楽しみにしたい。

【90年以降の朝日杯FS勝ち馬の日本ダービー成績】
・90年1着アイネスフウジン(3番人気)
・92年1着ミホノブルボン(1番人気)
・94年1着ナリタブライアン(1番人気)
・97年15着マイネルマックス(9番人気)
・02年6着アドマイヤドン(8番人気)
・03年10着エイシンチャンプ(5番人気)
・04年12着コスモサンビーム(7番人気)
・05年5着マイネルレコルト(8番人気)
・06年8着フサイチリシャール(10番人気)
・07年5着ドリームジャーニー(8番人気)
・09年13着セイウンワンダー(3番人気)
・10年2着ローズキングダム(5番人気)
・12着13着アルフレード(8番人気)
・13着5着ロゴタイプ(2番人気)
・16年5着リオンディーズ(4番人気)
・18年6着ダノンプレミアム(1番人気)
・20年2着サリオス(2番人気)
・22年1着ドウデュース(3番人気)

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