12月24日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。年の瀬を飾る大一番にタイトルホルダー(牡5、美浦・栗田徹厩舎)が横山和生騎手とのコンビで出走を予定している。

　タイトルホルダーは父ドゥラメンテ、母メーヴェ、母の父Motivatorの血統。“小さなアイドルホース”として人気のメロディーレーンが半姉にいる。

　本馬は20年10月に中山競馬場でデビュー勝ちを収め、翌年の弥生賞ディープ記念で重賞初制覇。その後は皐月賞で2着、日本ダービーで6着と結果を残し、三冠最終戦の菊花賞では4番人気の評価を覆して勝利した。クラシックタイトルを手にして、世代上位の実力を改めて誇示。翌年以降の活躍にファンは期待をふくらませた。

　22年には日経賞を制し、阪神開催となった天皇賞(春)、さらには宝塚記念も制して3連勝。秋には凱旋門賞にも1番人気(※JRAオッズ)で出走するなど日本の代表馬へと成長した。今年は始動戦の日経賞を圧勝したが、続く天皇賞(春)は右前肢ハ行により競走中止。幸い軽症であったことから秋にはターフに舞い戻り、オールカマー2着、ジャパンCで5着となっている。通算成績は18戦7勝(うち重賞6勝)。

　有馬記念は過去2度出走して結果が出ていないが、同じ中山2500mの日経賞は2年連続で制覇。それも今年の同レースでは8馬身差の圧勝を飾っており、決して相性が悪い舞台設定ではない。すでに報じられているように今回をもってラストランとなり、レース後には引退式も予定されている。さらなる“タイトル”獲得を――。気心の知れた鞍上に導かれ、師走の中山で感動のフィナーレを迎えるか。