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【中山大障害】マイネルグロンが10馬身差の圧勝で新ジャンプ王に 石神騎手は自身の最多記録を更新する5勝目

スポーツ報知
  • 2023年12月24日(日) 06時05分
◆第146回中山大障害・JG1(12月23日、中山・芝4100メートル、良)

 第146回中山大障害が23日、中山競馬場で行われ、1番人気のマイネルグロンが10馬身差をつけてJG1初勝利。オジュウチョウサンなどとコンビを組んできた石神は、歴代最多を更新する5勝目を挙げた。

 ライバルの追随を許さない10馬身差の圧勝劇で、マイネルグロンが新障害王の座に就いた。道中は前を行くニシノデイジービレッジイーグルの2頭が飛ばす流れを冷静に3番手から。2周目の3角手前から一気にポジションを上げる石神の強気のリードで先頭に立つと、後続は誰も抵抗できない。最後は流す余裕も見せ4連勝でJG1初タイトルをつかみ取った。

 石神は自らの歴代最多記録を更新する中山大障害5勝目となった。「直線でも物見をするぐらい余裕があってこの時計ですからね。障害界のスターになれると思っています」。オジュウチョウサンが引退したちょうど1年後に、新たな“絶対王者”の出現を宣言した。さらに自身は今年14勝とし、小牧加に2勝差をつけ2年連続4回目の“障害リーディング”へ大きく前進した。

 管理する青木調教師は開業8年目でうれしいG1初タイトル。調教助手時代や技術調教師時代にお世話になった恩師・小桧山調教師が検量室前で出迎えると、涙を浮かべて抱き合い喜びを分かち合い「開業してからやってきたことは間違いじゃなかった」と胸を張った。

 前走に続き厩舎に2つ目の重賞勝利をもたらした孝行息子に「折り合いだけを危惧していました。最後は声が出なかった」と感無量。次の目標は来春の中山グランドジャンプ・JG1(4月13日、中山)。来年6歳になるゴールドシップ産駒の夢は大きく広がっていく。(石行 佑介)

 ◆マイネルグロン 父ゴールドシップ母マイネヌーヴェル(父ブライアンズタイム)。美浦・青木孝文厩舎所属の牡5歳。北海道新冠町ビッグレッドファームの生産。通算21戦5勝(うち障害10戦5勝)。前走の東京ハイジャンプに続き重賞2勝目。総獲得賞金は1億6807万1000円。馬主は(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン。

スポーツ報知

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