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【有馬記念】友道師 GP初制覇「さすが武豊」 次は“チーム・ドウデュース”で凱旋門賞リベンジへ

デイリースポーツ
  • 2023年12月25日(月) 06時00分
 「有馬記念・G1」(24日、中山)

 執念の3頭出しで挑んだ友道康夫調教師(60)=栗東=が、2番人気ドウデュースで見事に戴冠。管理馬延べ18頭の出走で待望のグランプリ初制覇を果たした。同世代のライバルイクイノックスがターフを去った今、再び主役の座に返り咲いた22年ダービー馬。陣営は24年、昨秋に19着と涙をのんだ凱旋門賞への再チャレンジを示唆した。

 また一つ、夢がかなった。大役を果たした人馬を出迎えた友道師は、ダービー馬の鼻面をなでた後、殊勲の鞍上とガッチリ握手。「ホッとしたのと、さすが武豊だなと思いました」。自身にとってこれまでグランプリは17、18年シュヴァルグラン、19年ワールドプレミアの3着が最高着順だったが、ついにレジェンドの手綱により頂点を極めた。

 まさに人馬一体だった。道中は後方に待機。馬のリズムを重視した騎乗に「若干後ろかなと思っていましたが、向正面から徐々に外めを上がって行って。これならという感じで3〜4角過ぎからは見ていました」。気がつけば4角で2番手グループの外へ。直線では内で抵抗するスターズオンアースを抑えて歓喜のゴールへ飛び込んだ。「秋3戦目でしたが、天皇賞・秋、ジャパンCと声が出ることはなかった。ようやく声が出るような競馬で本当に良かった」。ファン投票は7位。それでも、人馬の復活を信じる熱い声援が2番人気に押し上げ、最上の結果へとつながった。

 主戦の帰還を待っていたかのように、ダービー馬が輝きを取り戻した。「距離が持つかという不安の声もありましたが、武豊が乗れば気分良く走ってくれる。1週前の追い切りから乗りましたが、その時から動きが違っていた」。クリスマスイブ決戦で最高のプレゼントを贈られた指揮官は「暮れの大一番で、なおかつ武豊でG1を勝つことができた。ダービーもそうでしたが、武豊と勝つことが一つの夢でした。純粋に、うれしい気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめた。

 宿敵イクイノックスはターフを去ったが、シャフリヤールタスティエーラとの3世代ダービー馬対決を制すとともに、再び主役の座へ駆け上がった。来季も名手とともにさらなる高みを目指す。トレーナーは「漠然となんですが」と前置きし、「馬を下りてすぐに“また来年行こうよ、忘れたものを取りに行こう”という話はしました」と明かした。忘れたもの…それはもちろん、大雨に泣き、22年19着と涙をのんだ仏G1・凱旋門賞へのリベンジだ。日本競馬界の悲願を果たすべく“チーム・ドウデュース”が再び海を渡る。

提供:デイリースポーツ

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