第16回
川崎マイラーズ・SIIIが1月3日、
川崎競馬場の1600mで14頭によって争われる。今年から南関最初の重賞として1月の施行となり、上位2頭には
京成盃グランドマイラーズ・SII(3月7日、船橋)への優先出走権が与えられる。
人気の中心は
ギャルダルとなりそう。3連勝で
フジノウェーブ記念・SIIIを制し念願の初重賞制覇。前走の
ビオラ賞も勝って、連勝を4に伸ばしている。
川島正一調教師が「身が入ってきたし、いま本当に充実している」と話すように、心身ともに成長し、状態は上向きだ。川崎では掲示板を外しておらず好相性なうえ1600mはベスト。V記録を更新し、2つめのタイトル制覇を狙う。
前回の覇者・
アイウォールも参戦。この条件への適性は証明済みとはいえ、その後の勝利はない。さらに、施行時期が替わったことが、どう影響するかがポイントだろう。とはいえ、昨年の同開催で行われた川崎でのB1B2戦で2着と好走しており、この時期に調子を上げるタイプ。水野貴調教師の「
川崎マイラーズを勝った時の状態に近づいている」という言葉もあり怖い存在だ。
15回の歴史の中で、優勝馬を5頭出してる大井勢も侮れない。
デュードヴァンは元
JRAオープン。大井転入後は1600m戦【1-2-2-0】、前回の
川崎マイラーズでは3着と健闘した。前走の
勝島王冠・SIIは気持ち長い1800m戦だったが、直線で鋭く脚を伸ばし4着と結果を出しており、絶好のマイルに戻れば一発あっておかしくない。
さらに、地元・川崎の
フォーヴィスム。転入初戦の前走は
神奈川記念に参戦。古巣の
JRA馬を相手に4着。3、4番手追走から直線で脚を伸ばす、正攻法の競馬で健闘したのは評価できる。一度、川崎コースを経験し、南関馬同士の今回は一気に着順を上げる可能性もある。軽視できない1頭だ。
さらに、これまで3度優勝馬を出している、
小久保智厩舎からは
アマネラクーン、
ディアセオリー、
ブラックパンサーと3頭が参戦。距離延長は課題だが、元
JRAオープンの
エアアルマスなどにも注意が必要だ。マイル王を目指す14頭の戦いは16時35分にスタートする。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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