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【中山金杯】マイネルクリソーラで初笑いへ 中野師全力仕上げ「正月はうちの馬を応援した方がいい」

デイリースポーツ
  • 2024年01月03日(水) 06時00分
 「中山金杯・G3」(6日、中山)

 2月末で定年を迎える中野栄治調教師(70)=美浦=が、新年の名物重賞にマイネルクリソーラを送り出す。勝てば19年函館スプリントSカイザーメランジェ)以来、4年半ぶりとなる厩舎の重賞制覇となる。22年にダービートライアルのプリンシパルSで3着に好走した素質馬は、オープン入り2戦目の前走アンドロメダSで2着。重賞初挑戦で“初夢”をかなえてみせる。

 年明け早々から全力仕上げで臨む。2月末で定年を迎える中野師は、騎手として90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切りV。東京競馬場にいた19万人超のファンから巻き起こった「ナカノコール」は今でも伝説だ。71年に騎手デビューして、96年に厩舎を開業。トロットスターで01年高松宮記念スプリンターズSを制すなど、調教師としても多くの名馬を育てた。

 現在8頭のオープン馬が在籍している中野厩舎から、マイネルクリソーラが新年の初笑いを狙う。昨夏のワールドオールスタージョッキーズ第2戦を武豊とのコンビで制してオープン入りを決めると、前走アンドロメダSで2着に好走した。

 指揮官も「以前は輸送をするとカリカリしてしまうところがあって、滞在競馬じゃないと駄目だったが、そういうところがなくなってきた。メンタル面の成長がうかがえる」と目下の成長ぶりに目を細めている。

 2日朝は美浦坂路を開場一番乗りに駆け上がり、4F66秒2-16秒3。動きを見届けた中野師は「順調だよ。勝ち負けになっていいんじゃないか」とニヤリ。「正月はうちの馬を応援した方がいい。期待できる馬がそろった。“5勝”するよ」。トレーナーの半世紀にわたるホースマン人生のラストスパートへ、その先陣を切る。

提供:デイリースポーツ

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