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【追憶のAJC杯】99年スペシャルウィーク ペリエの不安コメントも…実戦で大変身の3馬身差圧勝

スポニチ
  • 2024年01月17日(水) 06時45分
 以前のアメリカジョッキークラブカップには、レース直後「今年はこの馬が無双するのではないか」と思わせてくれる期待感があった。

 たとえば98年メジロブライト。クラシックは4、3、3着に終わったが、前走のステイヤーズSを快勝すると、AJC杯でも2着マイネルブリッジを2馬身半ちぎり捨て、大いなる飛躍を予感させた。メジロブライト阪神大賞典も制し、4連勝で天皇賞・春優勝へと上り詰めた。

 07年のマツリダゴッホもそう。2着インテレットに5馬身差をつけて圧勝。天皇賞・春が11着、天皇賞・秋が15着で人気を落としたが、同年有馬記念を9番人気で制した。

 そして99年スペシャルウィーク。この馬の勝ちっぷりは素晴らしかった。鞍上はペリエ。スタートして1コーナーまでは引っかかり気味だったが、向正面で落ち着かせて折り合いをつけ、ラストは放たれた矢のように伸びた。

 ムチを使わず、手綱を押しただけで圧巻の3馬身差。「やっぱりダービー馬だ」とペリエは感嘆した。

 実はペリエの「やっぱり」発言には伏線がある。前週水曜の追い切りにまたがったペリエは格下相手の併せ馬で遅れたスペシャルウィークに“疑念”を抱いていたのだ。

 「道中ずっとズブかった。追い出しても同じような脚色でしか伸びてくれない」「切れる感じがない」「体が太いんじゃないのか」と散々なコメント。ペリエは何度も首をひねった。

 それもあっての「やっぱりダービー馬」発言だった。「僕の認識ミスだった」と苦笑いするペリエ。白井寿昭師は「実戦ではちゃんと走る馬だから」と語り、笑ってペリエの肩を叩いた。スペシャルウィークは続く阪神大賞典も制し、天皇賞・春も手にした。

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