「東海S・G2」(21日、京都)
念願のタイトル奪取に向けて、
ウィリアムバローズが視界良好だ。17日の栗東坂路では楽な手応えのまま加速ラップを刻み、引き続きの好調をアピール。自慢のスピードを生かして重賞初制覇を狙う。一方、関東の雄
オメガギネスは美浦Wでラスト1F11秒4と切れ味を発揮し、こちらも好ムードを漂わせた。
まるで厩舎の勢いを象徴するかのような動きだ。悲願の重賞初制覇を狙う
ウィリアムバローズは栗東坂路へ。折り合いスムーズに外ラチ沿いを登坂すると、楽な手応えながらもグングンと伸びてフィニッシュ。4F53秒3-38秒6-12秒4と、1Fずつ加速する理想的なラップでまとめ上げた。
上村師は「1週前をしっかりやった分、当該週なのでやりすぎないように。最終調整程度です」と馬なりにとどめた意図を説明。栗東CWで6F80秒9の好タイムをマークした1週前と合わせて、「合格点をあげられる追い切りでした」と満足げな表情で好
ジャッジを下した。
これまで重賞は3度挑戦して2、3着が1回ずつと高値で安定。タイトルはもう目の前のところまで来ている。「パワーもあるけどスピードタイプ。そういう意味でも堅実に走れているのだと思います。コース自体は前回悪くなかったですし、あとは当日の馬場状態次第。この馬本来の競馬をするつもりです」と、持ち味の先行力を存分に生かす構えだ。
厩舎開業5年目だった昨年は重賞V3を含むJRA40勝を挙げ、全国リーディングは7位に躍進。今年も既にトップタイとなる4勝をマークするなど、破竹の勢いで白星を積み上げている。「新年早々から4つも勝てたのはありがたいですし、いい流れで来ています。馬の見た目はいいですし、何とか重賞を取らせたい気持ちです」。上昇気流に乗って、一気に砂王の座を脅かす存在になってみせる。
提供:デイリースポーツ