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2月定年の関東のトレーナーを回想 ナカノコールの中野栄治調教師など3人

  • 2024年01月23日(火) 07時45分
 2月いっぱいで7人の調教師が定年を迎える。ここでは美浦所属の3人を振り返る。

 騎手、調教師の双方でGIを制したのは中野栄治調教師だ。騎手としてJRA通算370勝。アイネスフウジンとのコンビで知られ、89年の朝日杯3歳Sで36歳にしてGIジョッキーの仲間入りを果たした。そして翌90年には日本ダービーを制覇。約20万人の大観衆からのナカノコールは競馬史に残る名シーンとなっている。調教師としてもトロットスターで01年の高松宮記念スプリンターズSを勝利。先日の日経新春杯ブローザホーンで制したのは記憶に新しいところだ。

 小桧山悟調教師はマルチな才能でファンを魅了した。調教師としてはスマイルジャックトーラスジェミニなどの個性派を管理。競馬週刊誌で連載を持つなど、物書きの一面もあった。一方、相撲ファンとしても知られ、息子の中学時代の同級生である稀勢の里の私設後援会会長も務めた。また、父の仕事の関係で69年から70年にかけてナイジェリアで暮らした経験があり、16年には「GORILLA MY GOD 我が神、ゴリラ」というゴリラの写真集を出版した。

 高橋裕調教師は8頭の重賞ウイナーを送り出した。93年の共同通信杯4歳Sでは4番人気のマイネルリマークで大本命だったビワハヤヒデを破り、JRA重賞初制覇。以降も97年の青葉賞を制して日本ダービー菊花賞に出走したトキオエクセレント、07年の兵庫ジュニアグランプリを制すなどダートで活躍したディアヤマトなどを管理した。最近ではディアドムスで14年の全日本2歳優駿を制し、初のGI級タイトル獲得を果たしている。

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