「根岸S・G3」(28日、東京)
デビュー2戦目からダート千四を使われ、5戦4勝、2着1回。当距離のスペシャリストともいっていい
エンペラーワケアが、初の重賞挑戦でも主役を張る。
「完勝でした。オープンでも通用する力はあると思います」と、杉山晴師が誇らしそうに振り返るのが前走3勝クラスの勝ちっぷり。好位の後ろを楽な手応えで追走し4角を回ると、直線では左ムチ1発に瞬時に反応。スムーズに手前を変えてグングンと加速し、2着に3馬身半差をつけた。
ここを目標に前走後は順調な調整過程を踏んでおり、17日の1週前追いは川田がまたがり栗東坂路でド迫力の併せ馬。
シルクロードSに出走予定の快速馬
ルガルに一歩も引かず、自己ベストとなる4F49秒7の破格の時計をマーク。最後の1Fも12秒1の好ラップでまとめた。杉山晴師は「(全体の)時計も出ていたけど、それでもラスト1F12秒前半。しっかり踏ん張っていました」と満足そうにうなずく。
今回が初の東上となるが、指揮官は「左回りは中京(1勝クラス)で勝っているし、走りもきれいですからね。広い東京も合うと思う」と舞台適性にも手応え。担当の野坂助手が「輸送は問題ないタイプ」というように状態維持の面でも不安はない。1着馬には
フェブラリーS(2月18日・東京)への優先出走権が与えられる。得意距離で結果を出し、さらに視界を広げたい。
提供:デイリースポーツ