スマートフォン版へ

不思議な前哨戦のクイーンC 桜花賞よりもオークス&秋華賞につながる理由とは?

  • 2024年02月08日(木) 19時30分
 クイーンカップ(3歳牝・GIII・芝1600m)は不思議なレースだ。同じくマイル戦の桜花賞の前哨戦というイメージだが、勝ち馬や出走馬のその後を追うと、正反対の性格が見えてくる。まずは近10年において勝ち馬の牝馬3冠での成績を見てほしい。(左から勝率、複勝率)

桜花賞[0-0-1-8]、0%、11%
オークス[0-2-2-4]、0%、50%
秋華賞[2-0-1-3]、33%、50%

続いて、同じく近10年において出走馬の牝馬3冠での成績だ。
桜花賞[2-0-1-21]、8%、13%
オークス[2-3-2-27]、6%、21%
秋華賞[3-2-2-20]、11%、26%

 一目瞭然だが勝ち馬も出走馬も、桜花賞よりもオークス秋華賞で好成績を収めている。その理由の一つに挙げられるのは、出走馬のキャラクター。マイル戦とはいえ、直線が長い東京が舞台なので、純粋なマイラーよりも、マイルもこなせる中距離馬の出走が目立つのだ。実際、勝ち馬の中にはクラシックディスタンス向きのハーツクライ産駒が2頭(17年アドマイヤミヤビ、23年ハーパー)、バゴ産駒が1頭(19年クロノジェネシス)、それぞれ含まれている。

 また、勝ち馬のローテーションにも注目したい。過去10年の勝ち馬のうち、18年のテトラドラクマを除く9頭は桜花賞に直行。そのうち20年のミヤマザクラを除く8頭が人気以下の着順だったのは興味深い。これはあくまで仮説だが、クイーンCの覇者にはオークス狙いの馬が多く、陣営も桜花賞に限っては前哨戦仕様で挑んでいるのではないか。もちろん、16年のメジャーエンブレムのような例外もあるが、全体的にそういった傾向があるように感じる。

 今年のクイーンCも面白いメンバーが揃った。もちろん、勝ち馬の今後には要注目。そして馬券的には純粋なマイラーよりも距離が延びて良さそうな馬を探すことが、的中の近道かもしれない。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す