土曜の京都に組まれている
こぶし賞(3歳・1勝クラス・芝1600m)は決してメジャーなレースではないが、意外な出世レースとなっている。近年の勝ち馬には後のGIウイナーがズラリ。12年の
カレンブラックヒルは
NHKマイルC、13年の
メイショウマンボは
オークスと
秋華賞と
エリザベス女王杯、22年の
スタニングローズは
秋華賞を制している。他にも20年の
サトノインプレッサが
毎日杯、昨年の
モズメイメイが
チューリップ賞と
葵Sを制するなど、活躍馬は枚挙にいとまがない。勝ち馬以外にも後に英G1を制した
ディアドラが3着に入るなど、とりわけ牝馬は大きく飛躍するケースが多い。
今年は4頭の牝馬が出走を予定している。なかでも注目したいのは
ラヴァンダ(牝3、栗東・
中村直也厩舎)だ。父
シルバーステート、
母ゴッドパイレーツ、母の父
ベーカバドの血統。前々走の未勝利を中団から差し切って初勝利。続く前走の
つわぶき賞は中団から差し届かずの3着だったが、昇級戦としては合格点を与えられる内容だった。
祖母の
ゴッドインチーフは99年の
エルフィンS覇者。
チューリップ賞で2着、
桜花賞で4着とクラシック戦線でも活躍した。
ラヴァンダもここを
ステップに春の大舞台へと羽ばたいてほしい。