現地時間2月17日(土)にカタール・ドーハのアルライヤン競馬場で行われるアミール・トロフィー。日本からは
サトノグランツ(牡4、栗東・
友道康夫厩舎)や
ゼッフィーロ(牡5、栗東・
池江泰寿厩舎)、
ノースブリッジ(牡6、美浦・
奥村武厩舎)の3頭が参戦する。
当レースはカタール国内におけるG1だが、国際競走としてはG3。今月行われる国際招待競走「アミール・スウォード・
フェスティバル」のメインレースにあたり、最も高額な賞金を設定している。その総賞金は250万米ドルで1着は142万5000米ドル。2着が55万米ドルで3着は27万5000米ドルにのぼる。
同じ中東では、世界最高賞金レースとしてサウジCが知られるが、
サウジカップデーのG3・レッド
シーターフハンデキャップは、総賞金250万米ドルとアミール・トロフィー並み。しかし、同じ
サウジカップデーでもG3のサウジダービーやリヤドダートス
プリントは150万米ドルと3分の2程度で、1着賞金は90万ドルとなっている。また今年からG2格上げが発表され、賞金が増額された同日のネオムターフカップと1351ターフス
プリントでも総賞金200万米ドル。高額賞金で知られる中東のレースと比較しても“大盤振る舞い”であることが分かる。
そのほか3月末に行われる
ドバイワールドカップデーのG3競走・ゴドルフィンマイルやドバイ
ゴールドカップ、UAEダービーいずれも総賞金100万ドル。1着賞金は58万ドルと設定されている。参考までに日本のGIIIにおける1着賞金は4000万円前後。レートにもよるが、アミール・トロフィーでは約5倍前後の賞金を獲得できる計算になる。つまりアミール・トロフィーは国際G3として破格の賞金レースだといってよいだろう。
昨年は地元馬ではなく香港のロシアン
エンペラーが制したアミール・トロフィー。今年は日本馬が栄冠を手にするか、各馬の走りが楽しみだ。