「
中山記念・G2」(25日、中山)
将来を嘱望されてきた
モーリス産駒が充実ムードだ。ようやく去勢効果が表れだした5歳騸馬の
マテンロウスカイが重賞初制覇を狙う。
一昨年の
セントライト記念13着後に去勢。そこからも一進一退の競馬が続いたが、本格的に効果が出始めたのは2走前、12月のリゲルSからだった。2番手から楽に抜け出して
ドゥアイズの猛追を退けると、うれしいリステッド初勝利を挙げた。
前走の
東京新聞杯は5着。1〜4着が終始内めを回ってきた馬が独占するなか、外を回らされながらも大崩れはしなかった。内外の差を考えれば、最後に伸び負けたのは致し方なし。松永幹師は「前走の内容は良かったと思います。前走も状態は良かったですが、それをキープしていると思いますよ」と、改めて反撃する構えだ。
劇的にガラリと変わったわけではないが、「体がしっかり。トモの感じが良くなりました」と指揮官は肉体面の成長ぶりも実感。「普段から行きっぷりがいいですし、徐々に良くなってきたなという感じ。(最近は)堅実に走ってくれていますし、去勢効果が出ていますね」と、心身の充実ぶりに手応え十分だ。
中山は
セントライト記念で13着に敗れているが、それは去勢前の話。
中山記念最多の5勝を挙げる横山典に導かれ、G1戦線へと名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ