デビュー29年目の
古川吉洋騎手が、
阪急杯(4歳上・GIII・芝1400m)の
サンライズロナウド(牡5、栗東・安田隆行厩舎)で3年ぶりの
JRA重賞制覇を狙う。
古川吉洋騎手は96年デビューの46歳。
福永祐一調教師や
和田竜二騎手、現ホースコラボレーターで元騎手の細江純子さんらと同期となる。
JRA通算で559勝。デビュー2年目の97年に阪神3歳牝馬Sを
アインブライドで制し、早々とGIジョッキーの仲間入り。07年から昨年までは17年連続で2桁勝利を挙げるなど、安定した活躍を見せている。
阪急杯のパートナーは
サンライズロナウドだ。折り合いが大きな課題で出世が遅れていたが、昨夏から追い切りを一切しない異例の調整法に変更。短距離路線に切り替えたことも吉と出て、成績も上がってきた。重賞初挑戦だった前走の
シルクロードSは、中団から渋太く脚を使っての4着。これが初の芝のス
プリント戦だったことを考慮すれば上々の内容で、重賞でも通用する力を示したといえる。
古川吉洋騎手は21年の
マイラーズCを
ケイデンスコールで制して以来、3年近く
JRA重賞制覇から遠ざかっているが、まだまだ若手に負けるわけにはいかない。クセ馬を乗りこなす技術には定評があるベテラン。多くのファン、そして定年間近のトレーナーを唸らせる手綱捌きで、久々のタイトル獲得といきたい。