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【弥生賞】同舞台の皐月賞とは求められる適性がまるで逆!? 過去の傾向にぴったりの穴馬発見

  • 2024年02月26日(月) 18時45分
 昭和の時代から弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m、19年までは弥生賞)は、皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)の最重要ステップレースだった。その最大の理由は、84年から舞台が同じ中山芝2000mとなったから。昭和ならシンボリルドルフサクラスターオー、平成ではアグネスタキオンディープインパクトが、弥生賞と本番の両方を制している。しかしながら、少し斜めから見ると、こんなことも言えないだろうか。弥生賞皐月賞を連勝した馬は、10年のヴィクトワールピサが最後。その後は12連敗中(11年は東京競馬場開催のため除く)だから、同舞台のトライアルにしては物足りない成績だと。

 そこで近10年の両レースを振り返ると、明確な違いが見えてきた。一言で言えば、弥生賞は「遅い」、そして皐月賞は「速い」のだ。まずは勝ち時計。それぞれを比較すると以下の通り。

弥生賞
1分59秒台:1回
2分0秒台:2回
2分1秒台:3回
2分2秒台:2回
2分3秒台:2回

皐月賞
1分58秒台:4回
1分59秒台:2回
2分0秒台:4回

 皐月賞は最も遅くても18年エポカドーロの2分0秒8だった。

 続いては前半3Fをチェックしよう。弥生賞は34秒台が1回、35秒台が2回、36秒台が7回。対する皐月賞は34秒台が2回、35秒台が7回、36秒台が1回となっている。

 ここまでのデータをまとめると、ざっくり言って、弥生賞皐月賞に比べると勝ち時計で2秒、前半3Fでも1秒遅い。それだけに末脚が生きる皐月賞とは対照的に、弥生賞は先行力とパワーが求められる傾向にある。その典型はサトノクラウンタスティエーラが父仔制覇を達成したこと。また、ディープインパクト産駒は通算7勝しているが、そのうち4頭の母の父がフレンチデピュティだったことも興味深い。

 今年は少数精鋭のメンバーとなりそうな弥生賞。この中から先行力とパワーに秀でた馬となると、筆頭候補はシュバルツクーゲル(牡3、美浦。鹿戸雄一厩舎)だろうか。前走の東京スポーツ杯2歳Sは番手から踏ん張って2着。父キズナ×母の父Monsunの配合は欧州でも走れそうな重厚感に溢れている。前々から並み居るライバルを振り切り、高配当の主役となっても驚かない。

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