「
チューリップ賞・G2」(3月2日、阪神)
関東からまたシンデレラ候補の誕生なるか。デビュー2連勝の
ミラビリスマジックが、
桜花賞切符を確保するために本番と同じ阪神に登場。これまでの2走は中山で、ともに好位から抜け出すセンスの良い走り。国枝師は「特に注文が付くタイプではない。前走もしまいの脚がしっかりしていていい競馬。使っても落ち着きがあるしね」と優等生タイプであることを強調。管理した半姉で
秋華賞2着の
マジックキャッスルとの比較には「姉は小柄で困った時もあったからね」と、ひと回り大きく育った妹に寄せる期待は大きい。
21日の1週前追い切りは美浦Wで3頭併せの中央。直線は内外から受けるプレッシャーをものともせず、追われた分だけしっかりと伸びて同入。5F67秒0-11秒5と、この日の時計としては優秀な部類で「いい動きだった。ここまでスムーズで順調。来週にサラッとやれば大丈夫」と体調面に太鼓判を押す。
これまで3冠牝馬の
アーモンドアイと
アパパネで
桜花賞を2勝。他にもあまたのタイトルを獲得してきた敏腕トレーナーは「権利を獲れたら、そのまま栗東に残す形になるかな」と見通しを話す。今回は4月の
桜花賞まで見据えた関西遠征。前走の
菜の花賞(中山・1勝クラス)の勝ちタイム1分33秒4は、その1週前に行われたG3
フェアリーSより0秒6も速い。偉大な先輩2頭の背中を追い、無傷の3連勝でG1舞台を迎えたい。
提供:デイリースポーツ