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福永祐一厩舎開業 スター騎手から新米トレーナーへ 9日・阪神11R“デビュー戦” 転向決意からブレない思い「馬最優先」

デイリースポーツ
  • 2024年03月07日(木) 06時00分
 歴代4位のJRA通算2636勝を挙げるなど騎手として充実期の真っただ中で、惜しまれつつ昨年2月に引退した福永祐一調教師(47)=栗東=が6日、厩舎を新規開業した。注目の調教師初日は、自ら馬にまたがって調教を付けるなど精力的に動いた。抽選次第だが、9日の阪神11Rが“デビュー戦”になる予定。スター騎手から転身した新米トレーナーが、第2章への第一歩を踏み出した。

 早朝5時半、厩舎でスタッフと打ち合わせを行った福永調教師は、調教場の開門から馬に騎乗し、感触を確かめた。最後のダノンスコーピオンまで計3頭。4時間以上、馬にまたがりっぱなしだった。

 「いよいよだなぁって感じ。まずは人馬とも無事に終えられて良かったです。人間は気持ち新たになっていますけど、馬からしたら変わりない日常。人間が気負って馬にストレスを与えないように、いつも通りの仕事をしたい。ぼちぼちいきます」。調教師初日を終えた新指揮官は笑顔をのぞかせた。

 この日は、スタッフ全員がエンジ色のジャージーに袖を通した。「ジョッキー時代に使っていた赤っぽいエンジ。王室の色だったりするし、なぜか好きだった。シャア専用(笑)。意外に目立つな、って」と厩舎カラーを満足そうにする。

 抽選(4分の1)を突破すれば、9日の阪神11Rレオノーレ(牝5歳)が初陣となる。無敗3冠馬コントレイルと同じノースヒルズの生産馬に、武豊を迎え、「この道に入るきっかけを与えてくれた人ではありますが、レオノーレの力を引き出してくれるんじゃないかな、という思いで依頼させてもらいました。抽選をパスしてほしい」と出走を願う。

 また、10日阪神10Rのマルブツプライド(牡5歳)も縁を感じる一頭だ。「初騎乗、初勝利(96年)がマルブツブレベストで、自分が一番未熟な時に数多く乗せてくれたオーナー。恩返しができればいいなと思っています」と感慨深げにした。

 調教師転向を決意した時からブレない思いがある。「馬のためを最優先に考えられる厩舎でありたい。どのレースを勝ちたいという目標はない。その馬にとって、ベストな結果を導けるようにしたい」と“馬ファースト”を誓う。

 「一番応援してもらった騎手。俺ほど応援してもらった騎手はいないと思う」。ターフを去る前、27年の騎手人生をこう振り返ったのが昨年のこと。涙の引退から1年-。「競馬ファンの方も、関係者の方も期待して下さっているので。その期待に応えられるようにという思いではありますけど、やるべきことをやりきれるかが大事。日々、アップデートしていくこと。基本的な考え方はジョッキーの時と変わらない」。福永祐一厩舎がいよいよ船出する。

 ◇福永祐一(ふくなが・ゆういち)1976年12月9日生まれ。滋賀県出身。父は「天才」とうたわれた元騎手の洋一氏で、“花の12期生”として競馬学校に入学。96年3月2日にデビューした。この年、武豊以来となる新人50勝を達成し、JRA賞最多勝利新人騎手に。その後も勝ち星を積み重ね、2018年には父もなし得なかったダービーをワグネリアンで初制覇。20年にはコントレイルを史上3頭目の無敗3冠へ導いた。歴代4位のJRA通算2636勝(うちG1・34勝)。22年12月に新規調教師免許試験に合格。身長160・0センチ、体重52・0キロ。血液型はB。

提供:デイリースポーツ

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