スマートフォン版へ

報知杯FRセシリエプラージュ&ロゼフレア 金鯱賞ヤマニンサルバム 同日重賞ダブル制覇へ開業3年目調教師の挑戦

スポーツ報知
  • 2024年03月08日(金) 06時00分
◆第58回報知杯フィリーズレビュー・G2(3月10日、阪神・芝1400メートル)

 桜花賞(4月7日、阪神)トライアルの第58回報知杯フィリーズレビュー・G2(10日、阪神=3着までに優先出走権)の出走馬が7日、確定した。開業3年目の中村直也調教師(45)=栗東=はロゼフレアセシリエプラージュの2頭出し。第60回金鯱賞・G2(10日、中京)にはヤマニンサルバムで挑戦し、同日重賞ダブル制覇へ「春が楽しみになる結果になれば」と意気込みを見せていた。

 開業3年目。昨年は初制覇を含む重賞2勝をマークした新進気鋭の中村調教師が、報知杯FRにロゼフレアセシリエプラージュ金鯱賞ヤマニンサルバムを送り込み、JRA史上22回目(18人目)の同日2重賞Vを目指す。管理馬で初のクラシック挑戦がかかるトライアルに「特別意識していませんが、出られるチャンスのある馬は使っていきたい。才能のある馬は出してあげたい」と力を込めた。

 “キャラ”の違う2頭で、ロゼフレアは前走の紅梅Sは4着に終わったが、今回は2走前に万両賞を制した舞台。「前走はペースが遅くて切れ負けしました。そういう形よりも、流れてくれた方が競馬はしやすい」。ペースアップの見込める多頭数で、直線で坂のある阪神替わりは、持久力のあるロゼに歓迎。一方のセシリエプラージュは、デビューから3走続けてラスト3ハロン33秒台の末脚が武器。「一瞬の脚が生きる展開になれば」と爆発力に期待した。

 金鯱賞ヤマニンサルバムは、今回と同条件の前走の中日新聞杯で重賞初制覇。全6勝のうち5勝が当地の“中京の鬼”だ。「一番結果の出ているコース、距離。メンバーは強くなりますが、ここで結果が出るようなら」と重賞連勝へチャンス十分だ。

 高校時代に競馬に携わる仕事に就きたいと決意し、オーストラリアの競馬学校に単身留学。世界的名馬のガリレオなどを育てたアイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎で腕を磨き、その後に栗東トレセン入りした“異色”の経歴の持ち主だ。「春が楽しみになる結果になればいいですね」と期待に胸を膨らませ、週末の2重賞を見守る。(戸田 和彦)

 ◆中村 直也(なかむら・なおや)1978年8月20日、大阪府生まれ。45歳。漫画「風のシルフィード」や、ゲーム「ダービースタリオン」に触れ、父と行った競馬場でオグリキャップバンブーメモリーを見て競馬の世界を志す。04年1月にJRA競馬学校の厩務員課程に入学。湯浅三郎厩舎、小崎憲厩舎で調教助手などを務め21年に調教師試験に合格。22年開業。JRA通算46勝。昨年のレパードS(ライオットガール)、中日新聞杯(ヤマニンサルバム)の重賞2勝。

 ◆一日重賞2勝 これまで調教師では21回あり、最近10年では7回(うち安田隆行元調教師が2回)。直近では今年1月28日に杉山晴紀調教師が根岸S・G3(エンペラーワケア)、シルクロードS・G3(ルガル)を制している。

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す