スマートフォン版へ

【桜花賞】桜冠最有力は無敗の2歳女王・アスコリピチェーノか 一方のTR組は劣勢傾向に

デイリースポーツ
  • 2024年03月13日(水) 06時00分
 「桜花賞・G1」(4月7日、阪神)

 先週のフィリーズR、アネモネSをもって桜花賞トライアルが全て終了。牝馬クラシック1冠目の出走メンバーが大方出そろった。近年の傾向ではトライアル組よりも休み明け組が圧倒的に結果を残しており、今年もその傾向通りの見立て。昨年暮れの阪神JF以来となる2歳女王アスコリピチェーノが桜冠に最も近い存在とみた。

 ホープフルSを牝馬として初めて制したレガレイラ皐月賞参戦を表明。ならば、最優秀2歳牝馬のタイトルを争ったもう一頭、アスコリピチェーノ主役で異論はないだろう。

 新馬戦を勝って臨んだ新潟2歳Sでは、終始馬群の外を回る形ながら、直線で力強く脚を伸ばして牡馬を撃破。続く阪神JFも隙のない立ち回りでライバルを封じ込め、ソダシ以来となる負けなしの3連勝で2歳女王の座を獲得した。能力の高さはもちろんのこと、関西への輸送もクリアし、本番と同じ舞台で結果を出したことは大きなアドバンテージになる。当時が3カ月半ぶりだったことから、今回のぶっつけ本番も特に問題はない。

 格付けランキングで1位に君臨しているようにポテンシャルは世代屈指。チェルヴィニアが双璧の存在だ。新馬戦こそ逃げの形で持ち味を発揮できなかったが、未勝利戦-アルテミスSが圧巻のパフォーマンス。上質な瞬発力を持ち合わせており、広い外回りコースは歓迎だ。不安があるとすれば、初めてとなる右回りへの対応、そして過去に例のないローテ。ただ、全てをクリアしてもおかしくない逸材だ。

 デイリー杯クイーンC覇者のクイーンズウォークも無視できない存在。新馬戦から3戦全てで上がり最速をマークするなどスケールの大きな走り。素材は間違いなく一級品だ。阪神JF2着のステレンボッシュは距離が延びて良さそうな印象だが、女王に迫った末脚は威力抜群。立ち回りひとつで逆転戴冠まである。

 近年は本番への直結度が低くなったトライアル組。今年も有力馬の参戦は少なく、チューリップ賞が5→9→15番人気、フィリーズRが11→1→12番人気での決着だったように、レベル自体に疑問符がつく。

 そんなかつての王道・チューリップ賞を制したのはスウィープフィート。新たにコンビを組んだ武豊が末脚を引き出し、鮮やかな差し切り劇にも見えたが、展開に恵まれた感は否めない。正直、上位組とはやや差を感じる。2着セキトバイースト、3着ハワイアンティアレもインパクトに欠ける印象だ。

 フィリーズRを制したのはエトヴプレ。初めての千四をクリアしたのはお見事だったが、今回はハナに行き切れたことが大きい。スプリント色が強く、さらに1F延びるのは決してプラスとは言えないだろう。一方、2着コラソンビートは万全の状態ではなかった印象。本番までにどれだけ立て直せるか。実績的に巻き返しは十分あり得る。

 アネモネSを制したのは阪神JFで10着大敗のキャットファイト。レース内容に強調できる部分もなく、上位争いは難しいだろう。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す