スマートフォン版へ

【高松宮記念】重賞連勝中の5歳牡馬がラスト11秒2の満点デモ 代名詞の「調教動かない」から成長の証見せた

スポーツ報知
  • 2024年03月21日(木) 06時30分
高松宮記念追い切り(20日・美浦トレセン)

 第54回高松宮記念(24日、中京)の追い切りが20日、東西トレセンで行われた。馬トクスタッフの総合ジャッジで動き1位のG評価を得たのが、ソーダズリング。栗東・坂路で50秒9をマークし、武豊が「抜群」と絶賛する動きを披露した。ウインマーベルも前走からの上昇度で動き2位にランクインした。

 重賞2連勝中のウインマーベルが、満点デモを披露した。追い切りは、美浦・Wコースでグリントリッター(3歳1勝クラス)を5馬身追走からスタート。手綱は持ったまま、ぐいぐいと前へ、前へと向かうと、直線は軽く促しただけでスッと伸びて5ハロン67秒2―11秒2で楽に半馬身先着した。

 同コースでハードに追われた13日の1週前追い切り(5ハロン67秒3―11秒5)、17日の日曜追い切り(6ハロン79秒6―11秒4)から、さらに上昇度を示し、文句なしの態勢に整えられてきた。深山調教師は「もうできているので無理しないようにやりましたが、その中でもしまい11秒2が出たし、競馬に向けてしっかりできたかな。厩舎としては満足できる仕上がり」と納得の表情を浮かべる。

 この動きの良さが、まさに成長の証しだ。以前は「調教は動かない」が代名詞だったが、2走前の阪神C前に頭の高い走法の修正を図り、課題だったゲートも駐立の姿勢を両脚で踏ん張るように。すると、阪神Cに続き、前走の阪急杯でも苦手の重馬場を克服して重賞連勝と、まさに充実期を迎えている。トレーナーは「最近はしっかりハミを下にとって行くような走りに変わってきた。昨年の気性的な成長も含めてそこにつながっている」と手応えを感じ取る。

 6ハロン戦への距離短縮だが、3歳時のスプリンターズSで2着とスピードが通用することは証明済み。中京も3歳時に橘S、葵Sを連勝と舞台に不足なし。初のG1取りがかかる一戦だが、深山師は「そんなふうになりたいとは思っていますが、僕の仕事は馬をしっかりつくるだけ」と泰然自若。機は熟した―。悲願をたぐり寄せる。(松末 守司)

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す