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【地方競馬】プリンセスアリーが今月で引退の岡田一師に重賞プレゼント

デイリースポーツ
  • 2024年03月27日(水) 20時16分
 「桜花賞・S1」(27日、浦和)

 まさにドラマだ。現役最後の重賞挑戦となった岡田一師が送り出した3番人気のプリンセスアリーが、直線で力強く抜け出して重賞初制覇。牝馬クラシック1冠目を奪取した。「関東オークス・Jpn2」(6月12日・川崎)への優先出走権も獲得した。2着に6番人気のパペッティア、3着に2番人気のミチノアンジュが入り、上位3頭には「東京プリンセス賞・S1」(4月25日・大井)への優先出走権が与えられた。1番人気のミスカッレーラは大幅な馬体減も響き、5着と伸びを欠いた。

 残り100メートル。逃げ粘るミチノアンジュを外からかわしたプリンセスアリーが、“不思議な力”に導かれるようにグイッとひと伸び。外から追い詰めたパペッティアの追撃を1馬身封じ込めた。

 濃い目のピンクのワイシャツに、枠番を意識した鮮やかな水色ネクタイで臨んだ岡田一師にとって“まさか”の勝利だった。「3着があればと思ってたら…ビックリ。森(泰斗)ジョッキーのおかげ」とテン乗りで大仕事を決めた鞍上に感謝だ。

 この道60年。今月いっぱいで引退するトレーナーにとって、地元の桜花賞は因縁でもあった。3年前に前哨戦のユングフラウ賞を勝ったウワサノシブコは、ケガで出走がかなわなかった。「(今回は)その分もだね。小さいけど根性のある馬。これからも頑張ってほしい」と、2冠目へ向けてエール。

 生まれ故郷の群馬県・高崎に戻り余生を送る。「岡一男」の名でテレビのカラオケ大会などで数多くの優勝を経験。キャンピングカーでの日本一周も計画中。「思いっ切り歌いたいね」と、目を細めて笑い飛ばした。

提供:デイリースポーツ

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