「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)
ダイヤモンドS、
阪神大賞典と重賞連勝中の
テーオーロイヤルは24日、菱田を背に栗東CWで3頭併せ。6F86秒4-39秒1-11秒9と終始馬なりで2頭に半馬身ほど遅れた。コンスタントに長めの距離を使われているため疲れが心配になるローテだが、タフな馬だけに出来落ちはなさそうだ。
1週前が実質的な本追い切り。この日は僚馬2頭の最内に潜り込んだが、最後まで鞍上の手は微動だにせず全くの馬なり。2頭に遅れはしたものの、菱田は「速くなり過ぎないように。先週の時点で整っていたので、体力、気力の両方を充実させたかった。普通キャンターぐらい」と大きくうなずく。見た目を良くしようとは思わなかった?そんな問いに「見た目は全然いらないです。十分状態がいいので」と胸を張る姿に自信が読み取れた。
以下、
菱田裕二騎手との一問一答。
◇ ◇
-前走・
阪神大賞典は5馬身差の圧勝。
「本当にいい状態でレースに臨むことができました。当日は雨予報だったので、そこが懸念材料でしたが、問題なくこなしてくれた。着差が示すように強い内容でした」
-骨折による長期休養はあったが完全復活。
「
ダイヤモンドSの時に、休養前のいい頃の
ロイヤルに戻ってくれたと感じたけど、その
ダイヤモンドSを経て、いい時の状態をさらに超えてきてくれたと感じています」
-最終追い切りは3頭併せ。直線で内に入れて少し遅れる形だったが。
「先週の時点でしっかり状態は整っていた。本番で体力、気力が充実していけるよう、オーバーワークにならないようにという追い切り。時計も予定通りでしたし、内容もとても良かったです」
-この馬のセールスポイントは。
「心肺機能の強さですね。レースに行って、道中でとても余裕のある走りをしてくれる」
-京都は初めてとなるが。
「これまで初めての競馬場でもしっかり結果を出しているので、心配はないです」
-
イングランディーレが勝った
天皇賞・春が、騎手を志すきっかけになったレースと聞いた。有力馬で挑む今の気持ちは?
「勝った後に、そういう縁があったなと思えると思う。勝たないと、それはいい思い出にはならない。しっかり結果を出したいです」
提供:デイリースポーツ