日本ダービーと同じ舞台で行われ、上位2着馬までに
日本ダービーへの優先出走権が付与される
トライアルレースだが過去10年間でこのレースを
ステップとした馬は[0-0-3-19]。すでに
日本ダービーへのチケットを手にしている馬が出走してくることはほとんどなく、いかに余裕を残したまま権利を手にすることができるかがポイントになりそうだ。
◎
ヘデントールは今年に入って中山競馬場芝2000m戦を2連勝。東京競馬場は昨年秋のデビュー戦で経験しており、この時は出遅れて最初のコーナーはほぼ最後方だったが、3〜4コーナーで大外をまわりながら強引に押し上げ、ゴール前までしぶとく伸びた。結果的にはのちの
皐月賞馬に屈する形となったが、能力の高さを示した1戦でもあった。スケールの大きなレースぶりから広いコースに向く印象もあり、この馬の潜在能力に期待したい。
〇
トロヴァトーレは
葉牡丹賞の勝ち馬で
弥生賞1番人気馬。若干の出負けは想定内だったはずだが、スタンド前で激しく頭を上げるなど折り合いを欠いた。2角で落ち着きを取り戻したかに見えたが、勝負どころで反応できなかった。東京コースは未経験だが、デビュー戦から2戦連続で33秒台の末脚を繰り出した馬だから直線の長いコースは向いているのではないか。
▲
シュガークンは
青葉賞と相性が良い大
寒桜賞優勝馬。やや人気先行の感はあるが逃げなくても競馬ができるのは強みで、半兄
キタサンブラックを彷彿とさせるような心肺機能を武器にここまで3戦2勝。デビュー戦で先着を許した
ワールズエンドは
アーリントンCで勝ち馬から0.1秒差4着。成長力のある
ドゥラメンテ産駒だけに本格化はまだまだ先だろうが楽しみな1頭だ。
△
デュアルウィルダーは中山競馬場芝2200m未勝利戦優勝馬。経験馬相手のデビュー戦も強い競馬だったが、すんなりと先手を取って後続を突き放した前走は強かった。未知な部分を多く残す分楽しみも大きい。
ゆりかもめ賞を逃げ切った△
ウインマクシマム、逃げ差し自在の△
マーシャルポイント、
ゆきやなぎ賞で勝負強さを発揮した△
ショウナンラプンタの切れ味も魅力たっぷりだ。