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【天皇賞・春】池江泰郎氏 4角も余裕テーオーロイヤル 無尽蔵のスタミナ

スポニチ
  • 2024年04月29日(月) 05時27分
 【池江泰郎 匠の解説】3200メートル長丁場の天皇賞・春はやはり面白い。格式と伝統のこのレースには競馬の醍醐味(だいごみ)のようなものが凝縮している気がした。私は久しぶりに競馬場に足を運んで観戦。ドラマチックなレースと、熱気と勝者を称えるファンの拍手と歓声に温かみがあることも肌で感じた。レース後は家路を急ぐより、しみじみ競馬は素晴らしい、と余韻に浸っていたほどだ。

 前めの位置で、どっしりと構えたようにテーオーロイヤルはこれぞ横綱相撲。長丁場ともなれば最終4角の手応えでその先の攻防が読めるが、まさに抜群の手応え通りに最後は自ら動いてG1をつかみ獲った。出走馬の多くがヘトヘトになってゴールする光景をよく見るが、テーオーロイヤルは無尽蔵のスタミナがある。例えるなら使い切る予定のガソリンがまだ残っているかのように余裕すら感じられたほどだ。

 岡田師と菱田騎手の師弟の絆もG1馬を称える上でメディアの皆さんが取り上げるだろう。2人はJRA・G1初勝利。それがG1中のG1といえる天皇賞の勝利だから、一生の宝物になったと思う。数日間、喜びに浸ってほしい。

 勝負事は人気の一角が崩れた時に“両雄並び立たず”の言葉がある。ドゥレッツァのことで一体どうしたのか?テーオーロイヤルと同じタイミングで動く攻防を期待していたが、ずるずると後退するシーンはあまりに意外だった。

 2着争いを演じたブローザホーンディープボンドもいい内容。そして本来なら鞍上は藤岡康太君だったはずのスマートファントム(14番人気4着)のファイトも記憶にとどめておきたい。(スポニチ本紙評論家)

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