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ヴィクトワールピサ役者が違い過ぎた/弥生賞

  • 2010年03月08日(月) 12時05分
「第47回弥生賞・GII」(芝2000m)は7日、中山11Rに13頭で争われた。役者が違い過ぎた。最内枠を引いたヴィクトワールピサは、終始内に包まれる厳しい展開。直線に入ってもなかなか前が開かなかったが、狭い間を割ると、先に抜け出したエイシンアポロン(2着)をあっさりかわしてゴールした。これで4連勝。過去22頭のクラシックホースを輩出した出世レースを難なく突破した。3着にはダイワファルコンが入り、以上3頭に皐月賞への優先出走権が与えられた。

「前が開けばいつでも抜け出せる手応え。最後はすごくいい脚だった」。騎乗した武豊はレースを振り返る。今回は本番の皐月賞と同じ舞台での競馬。それだけに「初めての馬込み、道悪、折り合い、輸送をクリアしてくれた。いいトライアルになった」と高く評価した。武豊にとってはこれが7回目となる弥生賞制覇。「弥生賞男ではなく、本番男と言われなければ」と意識は皐月賞へ向いている。

 くしくもこの日の中山では、厩舎の先輩ウオッカの引退会見が開かれた。「ウオッカヴィクトワールピサルーラーシップという後継者を育ててくれた。心のどこかに引っ掛かりは残るが、今後に課題を残してくれたと思っているし、また新たな緊張が始まる」。角居師は看板娘がやり残した世界制覇の夢を後輩2頭に託した。引き継がれた“ウオッカイズム”。その精神をまずはクラシックの舞台で爆発させる。

提供:デイリースポーツ

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