「第5回
ヴィクトリアマイル・GI」(芝1600m)は16日、東京11Rに18頭で争われ、1番人気の
ブエナビスタが、ゴール寸前で先に抜け出した8番人気の
ヒカルアマランサス(2着)を外から首差捕らえ、1分32秒4のタイムでGI4勝目を飾った。3着は3/4馬身差で11番人気
ニシノブルームーン。なお、2番人気の
レッドディザイアは猛追したが4着に敗れた。
「ホッとしました」と汗をぬぐった横山典。安どの表情が首差Vの中身を語っていた。「落ち着いていたのはいつも通りだったが、返し馬から(歩様が)硬いと感じた。前で競馬をしたかったが、スタートを出ていかなかった」と鞍上は振り返る。向正面では後方6番手に位置し、目の前の
レッドディザイアを追いかける形で直線は外へ。先行馬に有利な馬場状態にあって、末脚にかけるしかなかった。「内と外で離れていたし、脚も上がっていたので自信はなかった」。それでも、Vを譲らなかったのは最強牝馬のプライドだろう。
「ヒヤッとしたが、良かったですよ」と松田博師も喜びをかみしめた。「帰国初戦で今までよりは工夫して調整してきた。マイルに不安はあったが、4戦4勝しているのでこなせる範囲だと思っていた。よく伸びてくれた」と胸をなで下ろす。
次なる
ターゲットは
宝塚記念だ。昨年の
有馬記念で半馬身差で逃した、牡馬を倒してのGI獲りへの挑戦。リーディングを独走する名手とのコンビで牡馬も撃破する。
提供:デイリースポーツ