「第142回
天皇賞・秋・GI」(芝2000m)は31日、東京11Rに18頭で争われ、1番人気
ブエナビスタが、直線半ばで馬群から抜け出し、後続に2馬身差をつける完勝劇。1分58秒2のタイムで、GI5勝目を飾った。2着は出遅れながら追い込んだ4番人気の
ペルーサが入り、2番人気
アーネストリーはさらに1馬身半差の3着だった。
初コンビのスミヨンは7度目の挑戦で、
JRAのGIを初めて手にした。過去のレースもDVDで研究済みで「きょうが一番良かった」と会心の勝利に表情を崩す。コンビを組んで7戦7勝で引退した08年
凱旋門賞馬ザルカヴァの名を挙げて「よく似ている。それ以上になるかもしれない」と最大級の賛辞を送り、次の
ジャパンCでも再度コンビを組む予定だ。
現役最強牝馬から現役最強馬へ。09年
有馬記念、今年の
宝塚記念でも2着。牡馬との対戦では惜敗が続いたが、混合GI初制覇だ。「強かった。ここ3走では一番良かった」と松田博師もドバイ帰りの春2戦とは違い、しっかり仕上げて結果を出し、ご満悦だった。
「
年度代表馬を狙いたいし、獲れるものは全部獲りたい」と指揮官は話していたが、無事に第一関門を突破。来年には再びドバイ遠征も視野に入れるが、まずは
ジャパンCと
有馬記念と続く国内完全制圧が最優先だ。同性として共感を呼ぶのか、男性以上に女性からのファンレターが厩舎に届くブエナ。これからも夢と感動を与え続けてくれるだろう。
提供:デイリースポーツ