14番人気
トゥザグローリーが、低評価をあざ笑うかのようなレースぶりで、3着に好走。3歳馬のレベルの高さを証明した。
好スタートから4番手のポジショニング。初めて経験する中山の急坂を、ラストまで踏ん張って見せた。「プロの競走馬ですね。すごくいい性格をしている。いい馬に乗せてもらいました」。初コンビを組んだウィ
リアムズが、パートナーをたたえた。
見届けた池江郎師は「強い馬を相手に、よく頑張ってくれたね。馬にとっていい経験になったはず。来年が楽しみになったよ」。来春2月で定年引退するトレーナーにとっては、これが最後の
有馬記念となった。「これからは応援団だよ」。そう言うと、少し寂しそうに笑った。
87年
メジロデュレン、06年
ディープインパクトで2度、
グランプリを制した名伯楽。「ディープのラストランでは、本当に感動した。
有馬記念は最高だよ。思い残すことはない」。数々の熱い思い出を胸に、暮れの中山を後にした。
提供:デイリースポーツ