「第16回
シルクロードS・GIII」(芝1200m)は29日、京都11Rに16頭で争われ、1番人気の
ジョーカプチーノが鮮やかに差し切りV。スタートがひと息で中団からとなったが、いつもとは違う競馬で3つ目の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは1分08秒2。半馬身差の2着は外から伸びた14番人気の
アーバニティ、そこから3/4馬身差の3着には4番人気の
モルトグランデが入った。
誰もが逃走劇を描くなか、まさかの出遅れ。だが、藤岡康は冷静だった。「すぐに切り替えて、後ろから折り合いに専念しました」。トップハンデの58キロも、10キロの馬体増も何のその。強烈な末脚を発揮したパートナーに「改めてすごい馬だなと思いました。力をつけて、復活してくれましたね」。ス
プリント戦では無敗の4勝目。その表情は希望に満ちあふれていた。
09年
NHKマイルC以来となる久々の重賞Vに、中竹師も「ビックリした。思っていた以上に力をつけている」と感心しきりだ。今後はいったん鳥取県の大山ヒルズに放牧へ。
高松宮記念(3月27日・阪神)には「たぶん直行になるかな」と語った。ス
プリント王の座に、復活を遂げたGI馬が大きく近づいた。
提供:デイリースポーツ