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オルフェーヴル、兄の姿ダブる快走劇/スプリングS

  • 2011年03月27日(日) 12時04分
「第60回スプリングS・GII」(芝1800m)は26日、阪神11Rに18頭で争われ、1番人気に推されたドリームジャーニーの全弟オルフェーヴルが重賞初制覇を飾り、皐月賞の有力候補に躍り出た。道中は中団を追走すると、直線の伸び比べを3/4馬身差で制した。勝ちタイムは1分46秒4。2着は4番人気のベルシャザール、さらに3/4馬身差の3着には8番人気のステラロッサが入った。上位3頭には皐月賞の優先出走権が与えられる。

「完璧だった」。池添の言葉が全てを物語っていた。中団追走から勝負どころで、まくるように進出を開始する。直線では左ステッキに反応し、内に切り込む場面こそあったが、ライバルを寄せつけなかった。「調教や前走のきさらぎ賞で我慢をさせたことが、実になってきた。権利を獲りたかったので直線を向くまでに動いた。抜け出して気を抜いたり、よれたりと粗削りだったが、強かったですね」と鞍上は安どの表情を浮かべる。

 池江師も納得顔だ。「レベルが上がる方がレースはしやすい。意識的に動いたが、ガツンと行かなかった。(ドリーム)ジャーニーを見ているようだった」と姿をだぶらせると、池添も「まだ兄と比べるのはかわいそうだが、こういう馬がGIを獲れると感じていた。ドリームジャーニーの弟ではなく、オルフェーヴルと言われるようになってほしい」と期待を寄せる。兄のなしえなかったクラシック制覇がくっきりと見えた。

提供:デイリースポーツ

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